@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068880, author = {中西, 貴宏 and 青野, 辰雄 and 大久保, 綾子 and 鄭, 建 and 山田, 正俊 and 日下部, 正志 and 中西 貴宏 and 青野 辰雄 and 大久保 綾子 and 鄭 建 and 山田 正俊 and 日下部 正志}, month = {Mar}, note = {【研究の目的】  青森県六ヶ所村に核燃料再処理工場が完成し、アクティブ試験が進行中である。すでに稼働している諸外国では放射性物質が海洋環境へ放出されることが明らかになっている。六ヶ所村周辺海域においても人工放射性核種の動向把握が重要となるが、極低濃度の外洋域や稼働前データの取得には、従来の採水法では限界がある。そこで我々は、船上からの外部電力供給型の現場型超大容量海水濾過装置を開発した。本装置と各種吸着剤を用いて、海水に極微量しか含まれない放射性核種の測定を可能にした。本研究では、代表的な核分裂生成物である137Csについて、東北沖太平洋における濃度分布を報告する。 \n【試料と方法】  東北沖太平洋において、2004年10月、2005年6月、10月に試料採取を行った。試料採取点を図1に示す。現場濾過装置を水深10−1000mに設置して、440−1100Lの海水を濾過した。孔径1μmのカートリッジフィルタで濾過された海水について、2本直列に接続したフェロシアン系吸着剤(Eksorb Anfezh)によりCsを濃縮した。 \n 図1 試料採取点  吸着剤は実験室にて乾燥し、均一になるように攪拌した後、U8タイプのプラスチック容器に封入し、ガンマ線測定試料とした。測定試料をGe半導体検出器にて250000秒測定し、放射能を求めた。吸着剤への吸着率(R)は以下の式から算出した。 R = (A – B)/A ここで、AとBはそれぞれ1段目と2段目の吸着剤に捕集された137Csの放射能である。 \n【結果と考察】  2004年10月と2005年6月の観測結果を図2に示す。海水からの回収率は32−94%、137Csの放射能は0.5−5.1mBq/Lであった。137Csの鉛直分布は、Stn.3では変動しながらも深度とともに漸減する傾向にあるが、Stn.1と2では、水深80−100m付近に顕著な濃度ピークが見られた。太平洋外洋域では塩分極大層と一致して高濃度になる例が報告されているが(Povinec et al., 2003)、東北沖では必ずしも一致せず、親潮と津軽暖流が混じり合う複雑な物理的混合過程の影響を受けていると考えられる。, 2007年度日本海洋学会春季大会}, title = {現場型超大容量海水濾過装置を用いた東北沖太平洋における137Csの濃度分布について}, year = {2007} }