@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068863, author = {山川, 久美 and 山本, 直敬 and 廣島, 健三 and 吉川, 京燦 and その他 and 山川 久美 and 山本 直敬 and 廣島 健三 and 吉川 京燦}, month = {Dec}, note = {平成18年2月、アスベスト検診にて左胸水を指摘され前医入院、精査の結果、びまん性胸膜中皮腫を疑われ当科紹介となった。既往歴は41歳時に胆嚢ポリープを指摘されたのみ。建設現場で働いており、アスベスト暴露の可能性あり。来院時の理学所見、血液検査にて特記すべき所見なし。胸部レントゲンでは左肺野の透過性低下を認め、胸部造影CTでは大量の胸水貯留により左肺はほとんど虚脱していた。左肺門部から横隔膜にかけて大小様々な腫瘤を認め、びまん性に胸膜の肥厚を伴っていた。前医にて施行した胸腔穿刺では、胸水細胞診は疑陽性で、胸水中ADA:24.2IU/L,CEA:1.3ng/ml,ヒアルロン酸:64280ng/mlであった。PETではCTで指摘された腫瘤や胸膜肥厚部位に強い集積を認めた。以上よりびまん性胸膜中皮腫を疑い、胸腔鏡下胸膜生検を施行。PET強陽性部位の壁側胸膜を採取した。病理検査では大型の核を有する腫瘍細胞が充実性に増殖し、細胞質内には黒褐色の微細な色素顆粒を認め、メラニンに相当すると思われた。免疫染色では悪性中皮腫のマーカーであるcalretinin,HBME-1,D2-40,EMAが陰性だったが、悪性黒色腫のマーカーであるMelanA,HMB45が陽性であり、悪性黒色腫と診断した。術後、身体所見を再確認したところ、右拇趾に黒色斑を認め、臨床的に悪性黒色腫の原発巣と診断した。腫瘍の進展は急速で、第19病日に施行した胸部CTでは腫瘍が左胸腔内を占拠するほどまで増大しており、術後第46病日に永眠された。  悪性黒色腫の胸腔内転移の報告は散見されるが、びまん性胸膜中皮腫に類似した進展様式を認める胸膜転移は非常に稀であり、若干の文献的考察を加えて報告する。, 第47回日本肺癌学会総会}, title = {びまん性胸膜中皮腫との鑑別に苦慮した悪性黒色腫胸膜転移の1例}, year = {2006} }