@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068849, author = {塚本, 智史 and 鬼頭, 靖司 and 太田, 有紀 and 相沢, 明 and 今井, 裕 and 南, 直治郎 and その他 and 鬼頭 靖司 and 太田 有紀 and 南 直治郎}, month = {Dec}, note = {我々はマウス卵子と受精卵でのみ発現する遺伝子Oog1を同定し、その分子生物学的性質を明らかにした。Oog1は雌の生殖細胞が形成される胎児期の15.5日頃に卵子特異的に発現し、受精後2細胞後期まで存在する。またOog1タンパク質は、1細胞後期から2細胞初期に核移行する。前回大会において、Oog1はRasエフェクターやRasと相互作用することを報告した。本研究では、Oog1の受精後の機能を解析する目的で、RNA干渉法によってOog1を抑制し、受精後の発生に与える影響を検討した。この実験のためには、Oog1だけを特異的に分解する配列を標的とし、EGFPの下流に、この標的配列がヘアピン構造をとるように配置した発現ベクターを構築し、in vitroで二本鎖RNAを合成 し、GV期およびMII期の卵子に顕微注入した。GV期卵子に導入後、数時間でEGFPシグナルを発する卵子を二本鎖RNA導入卵子として選抜し、20時間IBMX入りの培地で培養した。その後、RT-PCRとウェスタンブロッティングによってOog1の転写産物とタンパク量の変化を解析し、抑制効果を判定した。 二本鎖RNAを注入したMII期卵子は、体外受精により受精させ、その後の発生を観察した。RT-PCRの結果、二本鎖RNA導入卵子ではOog1の効果的なサイレンシングが起こることが明らかになった。この抑制はOog1特異的に起こり、相同性の高い他の遺伝子(Oog2、3、4)には影響を与えなかった。二本鎖RNAを導入したMII期卵子を体外受精によって発生させた結果、EGFPだけを注入した卵子と比較して表現型に有意な差は観察できなかった。ウェスタンブロッティングにより、二本鎖RNA導入卵子にはEGFPだけを注入した卵子と同程度のOog1タンパク質が存在することが分かった。Oog1タンパク質は卵子形成の初期からすでに発現していることから、タンパク質レベルの抑制が起こりにくいと考えられる。現在、Zp3プロモーターを利用してOog1を卵子形成の初期から抑制したトランスジェニックマウスを作出している。, 日本分子生物学会2006フォーラム}, title = {マウス卵母細胞および初期胚で特異的に発現するOog1の機能解析}, year = {2006} }