@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068824, author = {須藤, 仁美 and 辻, 厚至 and 須尭, 綾 and 佐賀, 恒夫 and 原田, 良信 and 須藤 仁美 and 辻 厚至 and 須尭 綾 and 佐賀 恒夫 and 原田 良信}, month = {Dec}, note = {ヒトゲノム解読の終了とRNAiの発見により、遺伝子発現解析などの間接的なアプローチではなく、 loss of function解析により、特定の機能をもった遺伝子の同定が可能になった。そこで我々は放射線感受性に関わる遺伝子の同定を目的とし、 loss of function 解析をベースとしたハイスループットスクリーニング法を確立した。本研究では、この方法を用いることにより、別の研究から選抜された200遺伝子から放射線感受性に関与する遺伝子の検索を行い、さらに機能解析を行ったので報告する。始めに200遺伝子をターゲットにしたshRNAライブラリーを作成した。これらのshRNAを96ウェルプレート上でHEK293にトランスフェクションし、X線を照射した後の細胞の生存率を測定した。この結果、12遺伝子については、それぞれの遺伝子の発現を抑制した細胞で生存率が統計的に有意に低下した。これらの12遺伝子うち、3遺伝子は放射線感受性に関わることが既に報告されているATM、ATR、CDKN1Aであった。残りの9遺伝子については放射線との関連が報告されておらず、本研究により放射線感受性に関わっていることが新たに確かめられた。次に、これら12遺伝子のうち8遺伝子は直接または間接的に細胞周期に関与していることが既に報告されていたので、報告のない4遺伝子について、それぞれのshRNAで発現抑制したHEK293に放射線を照射し、細胞周期の解析を行った。その結果、3遺伝子については、それぞれの発現を抑制した細胞では細胞周期に異常は見られなかったのに対し、残りの1遺伝子を抑制した細胞ではG2/Mチェックポイントが機能していない、あるいは極めて低下していることが観察された。このことから、この遺伝子は細胞周期の制御に関与している事が示唆された。 本研究により、新たに放射線感受性に関わることが判明した遺伝子は、放射線照射後の生体反応の分子メカニズムの研究に貢献し、放射線治療に有用な薬剤の開発などに発展していく事が期待される。, 日本分子生物学会2006フォーラ ム}, title = {放射線感受性遺伝子のハイスループットスクリーニングと機能解析}, year = {2006} }