@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068817, author = {保田, 浩志 and 高見, 実智己 and 小林, 育夫 and 保田 浩志 and 高見 実智己}, month = {Dec}, note = {【緒言】Al2O3:Cは、常温でほとんどフェーディングしない安定な光刺激ルミネッセンス(OSL: Optically Stimulated Luminescence)を示すことから、個人被ばく線量測定用の素子(商品名:ルクセルバッジ、販売元:長瀬ランダウア株式会社)として広く用いられている。同素子のOSLは、結晶の陰イオン格子欠陥(Fセンター)に捕捉され準安定状態になった電子が、強い光刺激を受けることでFセンターから飛び出し、正孔と再結合した結果生じる発光とされるが、Al2O3:CについてFセンターのESRを調べた事例はこれまで見当たらない。そこで我々は、Al2O3:CのESR特性ならびにOSLとESRとの相関性を明らかにすることを目的として、γ線及びX線を用いた照射実験を行った。 【実験】50mgのAl2O3:C(米国ランダウア社製)に、γ線(60Co, 0.13Gy min-1)およびX線(実効エネルギー:約82keV, 管電圧:200kV)を、それぞれ0.01Gy〜200Gy、0.01Gy〜480Gy(for water)までの範囲の線量で照射し、照射直後から約1年間、XバンドESR装置(日本電子?製; JES-TE100)を用いてESR信号を測定した。 【結果】試料にγ線を照射するとg=2.0071にピークが得られ、このピークのESR強度(ラジカル量)は、照射量の増大に伴い大きくなった。この傾向はX線照射においても同様であった。また、〜20GyまでESR強度は大きくならないが、それ以上の照射線量域において線量にほぼ比例して直線的にESR強度が増大することが確認された。得られた直線の傾きは、γ線とX線で類似しており、両者の照射線量依存性は似た傾向を示した。また、X線で照射した試料を室温に放置しピークの安定性を1年間に渡って調べた結果、いずれの試料においても高いラジカル安定性が得られ、この傾向もγ線の場合と同様であった。これらの結果から、一般にOSLの効率が低下する高線量域(>20Gy)において、ESRによる線量測定が可能と考えられる。, 日本放射線安全管理学会第5回学術大会}, title = {酸化アルミニウムのESRによる線量測定}, year = {2006} }