@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068730, author = {吉田, 光明 and その他 and 吉田 光明}, month = {Oct}, note = {ヒト腎細胞癌 (RCC)では第3染色体短腕 (3p)の欠失が高頻度に認められる。これまで我々は3p欠失の多くは他の染色体との不均衡型転座によって生じていること,転座相手として第5染色体長腕(5q) が3pとの不均衡型転座に特に関与しており,その結果,3p欠失に伴って5qの部分トリソミーが高頻度に認められることを明らかにしてきた。RCC患者の術後の生存率と5q増幅との関連については既に国内外より2つの報告が出されているが,互いに相反する結果となっている(Gunawan et al., 2001, Nagao et al., 2002)。本研究ではRCCの発生・進展過程における5q増幅の役割を検討するため日本人のRCCにおける頻度と予後との関連性を調べた。RCC126症例における5q増幅の頻度を染色体(Q-分染法)並びに5pと5qのテロメアプローブを用いた間期核FISH法により解析した結果,5qの増幅は126例中47例(37.3%)に認められた。また,これらのうち予後の情報が得られた86 例を5qのコピー数によって3グループ(2,3,≧4 コピー)に分類し,それぞれのグループにおける術後の生存率をKaplan-Meier法により比較した。Log rank検定では,術後約120ヶ月で観察すると,≧4 コピーを持つグループは2コピーあるいは3コピーを持つグループよりも有意に予後不良であった。また,60ヶ月で観察すると,3コピーを持つ症例は2コピーの症例よりも予後が良好である傾向が認められた。腎癌の初代培養細胞におけるサイトカインの遺伝子発現のプロファイルをDNAマイクロアレイを用いて解析したところ、3コピーを持つRCCのみに特徴的な発現パターンが認められた。, 日本人類遺伝学会第51回大会}, title = {ヒト腎細胞癌における第5染色体長腕増幅の頻度とその役割について}, year = {2006} }