@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068697, author = {山内, 一己 and 柿沼, 志津子 and 須藤, 聡美 and 鬼頭, 靖司 and 太田, 有紀 and 能美, 健彦 and 島田, 義也 and その他 and 山内 一己 and 柿沼 志津子 and 須藤 聡美 and 鬼頭 靖司 and 太田 有紀 and 能美 健彦 and 島田 義也}, month = {Sep}, note = {[目的]   我々はこれまでB6C3F1マウスを用いた胸腺リンパ腫(以下、TL)発生を指標として、放射線と化学物質の複合影響について解析を行ってきた。その結果、低線量(0.2もしくは0.4Gyを4回分割照射)の放射線の前照射はエチルニトロソウレア(ENU)による発がん率を抑制し、高線量(1.0Gyの分割照射)の前照射はENUと相乗的に発がん率を上げることが明らかとなった。すなわち、複合暴露において低線量と高線量でその複合様式が異なるということを報告した。本研究では、線量による複合様式の違いのメカニズムを明らかにするために、gpt-deltaトランスジェニックマウス(gpt-deltaマウス)を用い、ENUによる突然変異頻度やスペクトラムが、放射線の線量によってどのように変化するかを、低線量と高線量の違いに着目して、アプローチする。 \n[材料と方法]  C57BL/6を遺伝的背景に持つgpt-deltaマウスと野生型のC3Hマウスを掛け合わせて得られたB6C3F1マウスに、4週齢より週1回0.2Gyもしくは1GyのX線の照射を4回行ない、続いて8週齢より200ppmのENUを4週間自由飲水させ、その後4週間通常条件下での飼育を行なった。これらの個体の胸腺からゲノムDNAを抽出し、ゲノム中からgpt遺伝子を含むλファージを回収するためin vitro packagingを行なった後、大腸菌YG6020株に感染させた。6-チオグアニン(6-TG)耐性を指標としてgpt遺伝子に変異を持つコロニーを回収し、PCRでgpt遺伝子を増幅した後、塩基配列を決定することによりgpt遺伝子上に生じた突然変異と突然変異頻度解析を行なった。 \n[結果]   gpt遺伝子は456塩基対からなり、主に点突然変異を解析する事が出来る。コントロールと放射線照射群では、突然変異頻度の顕著な差は見られなかったが、ENU投与群では約10倍の上昇が見られた。またX線とENUの複合群である0.2Gy ENU群では、コントロールと比較して顕著な上昇は見られなかったのに対して、1Gy ENU群ではおよそ40倍の頻度上昇が見られ、ENU投与群と比較しても3倍の頻度上昇が見られた。gpt遺伝子の詳細な解析を行なったところ、これらの変異の上昇は同一の変異を持つクローンが増加しているためである事が分かった。以上の結果より複合曝露では高線量と低線量では突然変異頻度と変異の発生様式が異なっている事が明らかとなった。, 第49回日本放射線影響学会}, title = {マウス胸腺リンパ腫における放射線とエチルニトロソウレアの複合影響}, year = {2006} }