@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068680, author = {王, 冰 and 大山, ハルミ and 尚, 奕 and 田中, 薫 and 中島, 徹夫 and 根井, 充 and 王 冰 and 大山 ハルミ and 尚 奕 and 田中 薫 and 中島 徹夫 and 根井 充}, month = {Sep}, note = {「研究背景」齧歯類動物において、前照射による、本照射致死への顕著な抑制効果の 最初の発見は、1990年に発表された米沢らによるICRマウスを用いた研究であった。 その後、2001年に大山らは、C57BLマウスを使い、ほぼ同様の照射条件で、いわゆる 「米沢効果」の検証に成功した。即ち、0.5Gyで照射した6週齢のマウスは、2週間後 に放射線抵抗性を獲得し、致死線量6.5Gy本照射後の30日間の生存率が、0%から77%ま でに増加した。一方、王らはICRとC57BLマウスにおいて、胎児期における放射線適応 応答の存在をそれぞれ1998 年と 2000年に見出した。即ち、妊娠11日目に0.3Gyの低 線量前照射を行うと、翌日の高線量3Gyでの本照射による胎児死亡と奇形発生が著し く軽減された。しかし、適応応答で生まれ、生き残ったマウスには、発育遅延と行動 異常が見られた。そこで今回、胎児期放射線適応応答で生き残り、成熟したマウスが、 致死線量の照射を受けた時、どう反応するのかについて検討を行った。 「材料・方法」胎児期適応応答で生き残った6週齢のC57BLマウスを用いて、0.5Gyの 前照射を8週齢目に実施し、6.5Gyの致死線量照射への影響について、30日間の生存率 を指標として検討を行った。また、胎児期に適応応答を誘発する0.3Gyのみを照射し たマウスでも、上記と同様な実験を行った。 「結果・結論」胎児期適応応答で生き残ったマウスの6.5Gyの致死線量に対する放射 線感受性は、非照射群に比べ有意に高くなった。また、0.5Gyの前照射により2週間後 に見られるはずの放射線抵抗性の獲得は確認されなかった。一方、非照射群に比べ胎 児期に0.3Gyの照射のみを受けたマウスでは、致死線量に対する放射線感受性が微か に高くなったが、0.5Gyの前照射による放射線抵抗性の獲得は認められた。胎児期の 適応応答で生まれ、生き残ったマウスにおける放射線への生体反応は正常マウスと異 なることが明らかになった。, 日本放射線影響学会 第49回大会}, title = {胎児期放射線適応応答生き残りマウス(成体)の致死線量照射への反応}, year = {2006} }