@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068677, author = {廣部, 知久 and 笠井, 清美 and 村上, 正弘 and 菅谷, 公彦 and 本郷, 悦子 and 廣部 知久 and 笠井 清美 and 村上 正弘 and 菅谷 公彦 and 本郷 悦子}, month = {Sep}, note = {マウスの皮膚のメラノブラストの分化及び個体の発生に対する重粒子線の影響を調べる目的で鉄イオン線(500 MeV/u, LET=200 KeV/シm)を妊娠9日目マウスに様々な線量で照射した。鉄イオン線照射は、C57BL/10J系統のマウスの9日齢の胎児に対して、0.3 Gyから出産率を低下させた。ガンマ線照射では1 Gyまで出産率の低下が見られず、2 Gyで100%致死であったので、鉄イオン線はガンマ線に比べてかなり致死効果が強いことがわかる。また0.4 Gy鉄イオン線照射群は、出産後の食殺率も高かった。ガンマ線照射ではこのような高率の食殺は観察されなかった。腹部白斑出現頻度については、これまでの報告によると(Hirobe, 1994)ガンマ線では0.5 Gy照射個体の白斑頻度は44%であった。ところが、鉄イオン線では0.2Gy照射群で44%であり、ガンマ線より効果が強かった。一方、腹部白斑部域の面積は0.5 Gyガンマ線が4.4 mm2であったのに対し、鉄イオン線は0.3 Gyで7.5 mm2であった。従って、鉄イオン線はガンマ線よりメラノブラストに対する致死作用が強いと考えられる。一方、鉄イオン線の胎児への致死効果、発生異常の頻度を調べるために胎生18日に帝王切開で胎児を取り出し、胎児数、体重、発生異常について調べた。鉄イオン線照射個体では0.4 Gyで一腹あたりの胎児数が非照射群に比べて減った。また、胎児の体重も0.25Gy照射群から減少した。また、四肢形成異常や尾の折れ曲がり、小眼、尾や四肢の付け根の内出血などの発生異常の頻度は0.1 Gyから線量に応じて増加する傾向を示した。これらの結果から、鉄イオン線は低線量照射でもマウスの発生に影響を与え、四肢、尾、目、血管等の形成異常を引き起こすことが示唆される。, 日本放射線影響学会 第49回大会}, title = {鉄イオン線によるマウスの皮膚白班形成および奇形発生について}, year = {2006} }