@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068669, author = {吉永, 信治 and 吉本, 泰彦 and 吉永 信治 and 吉本 泰彦}, month = {Oct}, note = {放射線技師や放射線科医を対象とした疫学研究が各国で実施され低線量放射線被ばくの長期被ばくによるがんリスクが評価されている。しかしながら、研究対象者の多くは職業被ばくのモニタリング制度が導入される前に作業を開始していたため、被ばく線量とがんリスクとの関連は十分に検討されていない。  そこで、多くの研究では、研究対象者の作業歴が被ばく線量に代わる指標として用いられ、がんリスクとの関連が評価されている。日本では約1,2000人の診療放射線技師を対象として1969年からがん死亡が追跡されている。その一部を対象とした解析では、1950年以前に作業を開始した集団における有意なリスク増加が全がんと白血病で観察された(影響学会第45回大会)。また、中国の約27,000人の診療X線作業者の研究(Wang et al. 2002)や米国の約14万人の放射線技師の研究(Mohan et al. 2003)でも同様に、放射線防護が十分でなかった時期に作業を開始した集団で高いがんリスクが観察されている。  中国の研究では、一部に対して作業歴の情報やファントムを用いた実験結果に基づき被ばく線量が推定された。それによると、作業に伴う年間平均線量は1950年代で51-72 mGy、 1960年代で19-33 mGy、1970年代で6-13 mGyである。一方、日本の研究では、作業歴に基づく簡便な被ばく線量推定法によると、年間平均線量は1950年代、1960年代、1970年代でそれぞれ、11-41 mGy、6-17 mGy、3-8 mGyと推定される。米国の放射線技師についても、作業歴情報と文献による年間平均線量値などの情報に基づいた被ばく線量推定が進行中である。過去の作業歴の情報を用いて再構築した線量には不確実性を多く伴う。しかし、医療放射線作業者の疫学研究が放射線リスク評価の点からさらに有用な情報源となるためには、推定した線量に基づく検討が重要である。, 日本放射線影響学会第46回大会}, title = {医療放射線作業者の疫学研究における職業被曝線量評価の現状と展望}, year = {2003} }