@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068650, author = {辻, さつき and 神田, 玲子 and 南久松, 眞子 and 大町, 康 and 平岡, 武 and 島田, 義也 and 荻生, 俊昭 and 大野, 達也 and 早田, 勇 and 辻 さつき and 神田 玲子 and 南久松 眞子 and 大町 康 and 平岡 武 and 島田 義也 and 荻生 俊昭 and 大野 達也 and 早田 勇}, month = {Sep}, note = {被ばく事故の健康影響を評価するためには、放射線の線量及び線質に関する情報が必須である。そのため線量推定に有効な細胞遺伝学的手法を用いて線質も推定する方法が検討されてきた。これまでに理論的考察やin vitro実験から、種々のLET依存性の指標が提唱されたが、必ずしも原爆被爆者等のin vivo 照射データと一致せず、事故時における有用性については疑問視されてきた。そこで本研究では、放射線治療患者や事故被ばく者に見られた染色体異常とin vitro照射実験結果とを比較し、LET依存性を示す細胞遺伝学的指標を探索した。放医研でX線とγ線の混合治療あるいは炭素線治療を受けた子宮がん患者及びJCO事故(中性子線とγ線の混合被ばく)の重度被ばく者の末梢血からリンパ球を分離培養し、放医研の常法に従いギムザ標本による染色体分析を行なった。また健常人末梢血に60Coγ線(1-3Gy)と10 MeV 中性子線(0.5-2Gy)照射を行い、同様の染色体分析を行った。その結果、環状断片頻度(Ra)と二動原体(Dic)の比(Ra/Dic; RaD値)及び過剰断片(ExFrg)と二動原体の比(ExFrg/Dic; EfD値)は、放射線治療患者群間で有意な差が見られた(γ-X線に比べ炭素線治療群でRaD値が低くEfD値が高い)。事故被ばく者のRaD値及びEfD値は事故後14ヶ月間ほぼ一定で、放射線治療患者群の各々の平均値の中間程度であった。in vitro照射実験でも同様の結果が得られた。RaD値とEfD値は、事故後1年以上変動がなく、1-3Gy(γ線相当)の線量域でLET依存性を示すことから、事故時の有用な線質指標となる可能性がある。こうした高LET放射線照射による相対的な環状断片の減少/過剰断片の増加は、修復効率の低い複雑な染色体損傷が高LET放射線で高頻度に誘発されたためと考えられる。, 第49回日本放射線影響学会}, title = {放射線被ばくの細胞遺伝学的線質指標の探索}, year = {2006} }