@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068618, author = {辻, 秀雄 and 石井, 洋子 and 勝部, 孝則 and 辻 秀雄 and 石井 洋子 and 勝部 孝則}, month = {Oct}, note = {前大会において、放射線誘発胸腺リンパ腫に生じたがん遺伝子Notch1の5ユ端の欠失は、野生系統では不正V(D)J組換えにより、V(D)J組換え不全のscidマウスでは微小相同配列対合末端結合により形成されることを報告した。前大会、同グループの石井等は「scidマウスに発生する放射線誘発胸腺リンパ腫はRag欠損下では発生しない。」との既報に対し、Rag2-KOおよびRag2-KOscidマウスにおいても放射線誘発胸腺リンパ腫は発生する知見を報告した。これらの結果より、胸腺リンパ腫の発生過程は、Rag依存性の不正V(D)J組換えによるがん遺伝子(Notch1)の変異誘発とRag非依存性の微小相同配列対合末端結合による変異誘発の少なくとも二経路があることが示唆された。Rag2-KOおよびRag2-KOscidマウスに発生した放射線誘発胸腺リンパ腫におけるNotch1遺伝子の変異頻度、変異部位、及び変異の様式を調べ、以下の結果を得た。  Rag2-KOマウスにおいて、高頻度に放射線誘発胸腺リンパ腫(64%)およびNotch1の変異(44%)が発生した。Rag2-KOおよびRag2-KO/scid二重変異マウスにおけるNotch1遺伝子の5ユ欠失の切断点にはV(D)J組換えでRagタンパク質が認識する組換えシグナル配列がなく、替りに微小相同配列が約70%の欠失に存在した。この結果より、野生系統でみられた切断点の組み換えシグナル配列様の配列はRagタンパク質が認識できる真の組換えシグナル配列であり、野生系統における欠失の大半は不正V(D)J組換えにより形成されることが明らかとなった。さらに、不正V(D)J組み換えが起こらないRag2-KOマウスにおいてもRag非依存性の微小相同配列対合末端結合によってNotch1遺伝子の5ユ欠失が形成され、そのため胸腺リンパ腫は高頻度に発生することが示唆された。これらの結果より、Notch1の5ユ欠失はRag依存性の不正V(D)J組換えおよびRag非依存性の微小相同配列対合末端結合の少なくとも二経路があることが証明された。, 日本放射線影響学会第46回大会}, title = {放射線誘発胸腺リンパ腫におけるがん遺伝子Notch1の変異誘発に対するV(D)J組換え関連遺伝子(Rag2、DNA-PKcs)の役割}, year = {2003} }