@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068589, author = {蜂谷, みさを and 明石, 真言 and 蜂谷 みさを and 明石 真言}, month = {Nov}, note = {-amylase (EC 3.2.1.1) は唾液中に含まれ、でんぷんなどの糖質を加水分解しグルコースなどを産生する消化酵素である。様々な侵襲や頭頚部の腫瘍への放射線治療により、血清中に一過性の上昇が認められることが知られ、1999年のJCO臨界事故の高線量被ばく患者も一過性の上昇が観察されているが、その機序は不明である。この放射線による血中-amylase活性の上昇の機序を明らかにするため、マウスを照射し血液中と唾液中の-amylaseを調べた。放射線により血液中の-amylase活性は増加し、唾液中では減少した。ヒト唾液腺由来の細胞株では、放射線により活性の上昇が観察されなかった為、マウス耳下腺細胞の初代培養を行った。in vitroで30時間培養後照射し、12時間後に細胞内の-amylaseのレベルを免疫染色法で、また活性を青色デンプン基質法で調べた。照射により分泌顆粒の数は減少し、細胞の-amylase活性は線量に依存して減少した。一方培養液中にはその活性の上昇が観察された。この細胞をBisbenzimide H33258染色したところ、14Gy ではapoptosis誘導はなかった。さらに、ラットの静脈もしくは唾液腺の導管よりマーカーを投与し、電子顕微鏡で耳下腺の腺房細胞を観察した。分子量に係らず、照射ラットでは細胞間隙を通って腺腔に、また細胞壁が損傷し細胞内にも観察されたが、非照射ラットでは観察されなかった。唾液腺細胞は細胞分裂をあまり行わず、放射線抵抗性であると考えられていることから、放射線による血液中の-amylase活性の上昇は、細胞で産生が増加するのではなく細胞間のtight junction 機構が破綻し、細胞間隙に漏出した-amylase が血液中に逸脱する可能性を示しており、さらに検討中である., 日本放射線影響学会 第48回大会}, title = {放射線による血液中の唾液腺アミラーゼ活性上昇の機序}, year = {2005} }