@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068562, author = {鶴岡, 千鶴 and 鈴木, 雅雄 and 藤高, 和信 and 鶴岡 千鶴 and 鈴木 雅雄 and 藤高 和信}, month = {Oct}, note = {高LET放射線の生物効果に関しては、生物学的効果比 (RBE) のLET依存性において、同様のLET値のイオンビームであっても照射される核種が異なるとRBE-LET曲線の形が異なってくることが報告されている。これらの現象を引き起こす物理学的な要因は、重粒子線が細胞中を通過する際に起こるエネルギー付与の微細構造が加速核種により若干異なっていること、入射してくる重粒子線が物質と相互作用した結果生じるフラグメント粒子が混在していること、入射する重粒子のエネルギーに依存して二次電子が発生していることなどが考えられるが、同一核種を用いたLET依存性を比較した研究は非常に限られている。 今回我々は、4種類の異なる核種の重粒子線を用いて、ヒト胎児皮膚由来正常細胞の細胞致死・突然変異誘発に対する重粒子線のLETおよび加速核種依存性について検討を行った。 細胞致死効果、突然変異誘発ともに、RBE-LET曲線はそれぞれの核種で異なる結果となった。そこで、粒子線のエネルギー付与構造を表す別のパラメータであるZ*xZ*/(betaxbeta)とRBEの関係について検討してみた。細胞致死効果のRBE-Z*xZ*/(betaxbeta)曲線は、イオンの種類によらずほぼ同一の曲線を示した。一方、突然変異誘発では、一致しない可能性を示唆する結果を得た。 以上のことから、生物効果の粒子線エネルギー依存性は、異なる生物学的エンドポイントに対してエネルギー付与構造を反映するそれぞれ異なるパラメータにより加速核種間に見られる差異を消滅させることができる可能性を示唆している。このことは、それぞれのエンドポイントに対して、最適なパラメータを見つけ出すことによって粒子線のエネルギー付与の観点からの生物効果誘発メカニズム解明へのアプローチが可能になることを示していると考えられる。, 日本放射線影響学会第46回大会}, title = {細胞致死効果および突然変異誘発に対する重粒子線のLET・加速核種依存性}, year = {2003} }