@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068558, author = {石田, 有香 and 大町, 康 and 平岡, 武 and 濱野, 毅 and 伏木, 信次 and 荻生, 俊昭 and 石田 有香 and 大町 康 and 平岡 武 and 濱野 毅 and 伏木 信次 and 荻生 俊昭}, month = {Oct}, note = {[目的]低線量中性子線の胎児への影響を評価するためには生物学的効果比(RBE)を知る必要がある。マウスではガンマ線の胎生期照射により大脳皮質の細胞数の減少や神経細胞の移動障害など、様々な影響が生じることが知られている。ヒトにおいては、被ばくによる発生過程での神経細胞の増殖阻害や移動の抑制が出生後の精神遅滞を引き起こすと考えられている。一方、現在まで中性子線の胎児影響に関する研究は少なく、マウスやラットを用いた胎児死や脳重量などを指標としたRBEの報告が数報あるのみである。そこで我々はマウス胎児の大脳皮質神経細胞のアポトーシスを指標にRBEの解析を行った。 [方法]胎齢13.5日のB6C3F1マウスに10MeVの速中性子線(1.0、0.5、0.35、0.2、0.1、0.05Gy)、あるいは137Csガンマ線(2.0、1.5、1.0、0.8、0.6、0.4Gy)を照射、その24時間後に採取した胎児の頭部をホルマリンで固定し、大脳中央部で前頭断した後、常法に従いパラフィン切片を作製した。切片はHE染色およびTUNEL染色を施し顕微鏡で観察し、大脳皮質のアポトーシス細胞の割合をガンマ線照射のものと比較した。 [結果・考察]HE染色標本では、中性子線およびガンマ線照射のいずれにおいても頭頂部大脳皮質や側脳室周囲の神経細胞にアポトーシスに特徴的な核濃縮像が認められた。また、TUNEL染色標本を用いたアポトーシス細胞の定量的解析では、中性子線およびガンマ線ともに脳神経細胞死は線量依存的に増加したが、そのRBEはおよそ3となることが示唆された。この結果はReynerらの脳重量の減少を指標としたRBE = 3.5とほぼ同程度である。現在、例数を増やして解析中である。, 日本放射線影響学会第46回大会}, title = {速中性子線により誘発されるマウス胎児脳神経細胞アポトーシスの解析}, year = {2003} }