@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068557, author = {石田, 有香 and 大町, 康 and 高井, 伸彦 and 平岡, 武 and 島田, 義也 and 荻生, 俊昭 and 石田 有香 and 大町 康 and 高井 伸彦 and 平岡 武 and 島田 義也 and 荻生 俊昭}, month = {Nov}, note = {【目的】原爆被爆者において、胎児期の放射線被ばくは小頭症や出生後の精神遅滞を誘発すると報告されている。これは、放射線により発生中の神経細胞に増殖抑制や移動障害が生じるためと考えられる。げっ歯類においてもX線やガンマ線の胎生期照射により脳神経細胞アポトーシスや神経細胞移動障害が発生し、また、出生後では解剖学的に大脳皮質低形成・低脳重量が、薬理学的に記憶・学習障害が起こることが確認されている。しかし、中性子線被ばくによるこれらの影響についての報告はほとんどない。今回我々は、速中性子線を胎児期被ばくしたマウスの神経行動の異常について、自発運動量を指標として基礎的検討を行った。 【方法】胎齢13.5日のB6C3F1マウスに10MeV速中性子線(0.1、0.2、0.5Gy)あるいはCs-137ガンマ線(0.8、1.5Gy)を照射し、自然分娩で得られた動物を生後14ヶ月で自発運動量の測定に供した(各群、雌2〜9匹)。測定後、採取した脳は秤量後ホルマリン固定し、病理組織学的検索に供した。 【結果および考察】いずれの群の動物も通常飼育中の観察では行動に異常は見られなかった。脳重量は線量依存的に低値を示し、ガンマ線では1.5Gy群で、中性子線では0.2Gy以上で有意であった。病理組織学的には大脳低形成を示すものの、異所性神経細胞巣は認められなかった。一方、行動解析では、中性子線0.1Gy以上、ガンマ線0.5Gy以上で、暗期における顕著な自発運動量増加が認められ、線量での比較においては中性子線はガンマ線と比べ10倍近く影響が強いと考えられた。今回の結果から、自発運動量の変化は、脳重量や病理形態学的変化より鋭敏な指標であると考えられ、今後より詳細な検討を進める予定である。, 日本放射線影響学会第48回大会 第1回アジア放射線影響研究会議}, title = {速中性子線胎内被ばくマウスの神経行動に関する基礎的検討}, year = {2005} }