@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068554, author = {味村, 正博 and 森明, 充興 and 菅谷, 公彦 and 阿部, 広明 and 嶋田, 透 and 三田, 和英 and 味村 正博 and 森明 充興 and 菅谷 公彦 and 三田 和英}, month = {Dec}, note = {我々はカイコゲノム解析を行っているが、特に性染色体のゲノム構造に興味をもっている。カイコ性染色体にはZ・Wの二つがあり、W染色体の存在によって雌が決定される。W染色体の大部分はジャンクDNAと呼ばれるトランスポゾン・繰り返し配列から成り立っているが、性決定に重要な遺伝子がいくつか存在すると考えられている。この染色体の構造をあきらかにするためW染色体特異的DNAライブラリーの作成を始めた。染色体特異的ライブラリーの作成としては、従来フローサイトメトリー法・マイクロダイセクション法などがあるが、これらの方法は染色体間の物理的・形態的差異が明らかな場合に分離が可能である。カイコ(2n=56)の場合はこれらの方法では特定染色体の分離は難しい。そこで新たな染色体特異的DNAライブラリーの作成法を試みた。 1) 分裂期に停止した細胞から凝縮した染色体を分離・精製する。 2) 精製された染色体を最大希釈・分注し試験管あたり1本の染色体を得る。3) PCRにより染色体全体のDNAを全体的に増幅する。4) 増幅されたDNAがどの染色体に由来するものかを同定する。染色体全体の増幅の方法としてDOP−PCRの改良を行い、DNA断片を効率的に増幅することに成功した。1分子のDNAから約5−10kb間隔、カイコ染色体あたり約3000箇所のDNA断片が均一的に増幅されるようになった。雌由来の培養細胞を使って染色体の分離・DNA断片の増幅・由来染色体の同定を行った。約1000の分画の中から十数個のW染色体と思われる分画が見つかった。これらの分画はトランスポゾン・繰り返し配列が非常に多く存在し、PCRによりW染色体に特異的な配列を持っていると分かった。現在、これらのPCRマーカーを利用してBACのスクリーニングを行っている。 \n第25回日本分子生物学会年会 プログラム・講演要旨集 p.431, 第25回日本分子生物学会年会}, title = {カイコW染色体のゲノム解析}, year = {2002} }