@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068425, author = {大町, 康 and 石田, 有香 and 平岡, 武 and 濱野, 毅 and 伏木, 信次 and 荻生, 俊昭 and 大町 康 and 石田 有香 and 平岡 武 and 濱野 毅 and 伏木 信次 and 荻生 俊昭}, month = {Oct}, note = {【目的】胎児期の放射線被ばくにより小頭症や出生後の精神遅滞が誘発されることがヒトで報告されている。げっ歯類を用いた研究では放射線照射した胎児脳では大脳皮質の神経細胞のアポトーシスや神経細胞移動障害が惹起され、出生後では解剖学的には大脳皮質低形成・低脳重量、薬理学的には記憶・学習障害が起こることがわかっている。しかしながら、これらの殆どは低LET放射線によるものであり、中性子線による脳神経発達影響研究は極めて少ない。今回我々は、速中性子線の胎児期照射による脳発達への影響について、出生後の動物の脳重量をはじめとする解剖学的な指標について予備的な検討を行ったので、その成績について報告する。 【方法】胎齢13.5日のB6C3F1マウスに10MeV速中性子線(0.1〜1Gy)あるいはCs-137 ガンマ線(0.8, 1.5Gy)を照射した。設定した線量は、照射24時間後に胎児の大脳皮質に明らかな神経細胞死を誘発するものである。照射後飼育し、自然分娩で得られた動物(各群、雌雄それぞれ8〜10匹)を8週齢の時点で解剖した。脳をはじめとする主要臓器・組織を採取し、秤量後ホルマリンで固定し病理組織学的検索に供した。 【結果および考察】いずれの放射線の最高線量でも肉眼的に大脳皮質低形成が認められ、頭頂部皮質の菲薄化とともに、前後方向の形成不全による中脳の露出が顕著であった。病理組織学的には大脳皮質の菲薄化、皮質神経細胞の減少が認められたが、異所性神経細胞集簇巣は認められなかった。これらの変化について顕著な雌雄差は認められなかった。中性子線による影響はガンマ線よりも強く、大脳絶対重量と線量の関係から、RBEは雌雄いずれも2〜3と考えられた。今後の更に低い線量を検討する必要があることがわかった。, 第46回日本放射線影響学会}, title = {速中性子線のマウス脳発達への影響に関する予備的検討}, year = {2003} }