@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068419, author = {大町, 康 and 石田, 有香 and 和泉, 志津恵 and 平岡, 武 and 中田, 有紀子 and 島田, 義也 and 荻生, 俊昭 and 大町 康 and 石田 有香 and 和泉 志津恵 and 平岡 武 and 島田 義也 and 荻生 俊昭}, month = {Nov}, note = {1999年に起きた臨界事故を受けて、放医研では2001年度から10MeVおよび2MeV以下のエネルギーの中性子線の生物影響に関する発がんおよび胎児影響研究を進めている。今回、10MeV中性子線誘発マウス骨髄性白血病実験の解剖が終了したので、これまでに得られた成績について報告する。SPF環境下で8週齢のC3H/He系雄性マウスに,サイクロトロン由来中性子線(0.05〜2Gy、N=158〜266),Cs-137ガンマ線(0.2〜4Gy、N=158〜247)をそれぞれ単回全身照射し,終生飼育を行った.寿命短縮は、中性子線0.2Gy以上、ガンマ線1Gy以上で対照群と比し統計学的に有意であり、直線二次モデルにフィットさせた場合の低線量域のおけるRBEは約4であった。骨髄性白血病は対照群では発生せず、照射群ではいずれも線量に依存して増加し、直線モデルにフィットさせた場合のRBEは1.5であった。固形腫瘍としては、ハーダー腺腫瘍が線量とともに増加し、直線二次モデルにフィットさせた場合のRBEは約8と大きい値となった。 【方法】胎齢13.5日のB6C3F1マウスに10MeV速中性子線(0.1、0.2、0.5Gy)あるいはCs-137ガンマ線(0.8、1.5Gy)を照射し、自然分娩で得られた動物を生後14ヶ月で自発運動量の測定に供した(各群、雌2〜9匹)。測定後、採取した脳は秤量後ホルマリン固定し、病理組織学的検索に供した。 【結果および考察】いずれの群の動物も通常飼育中の観察では行動に異常は見られなかった。脳重量は線量依存的に低値を示し、ガンマ線では1.5Gy群で、中性子線では0.2Gy以上で有意であった。病理組織学的には大脳低形成を示すものの、異所性神経細胞巣は認められなかった。一方、行動解析では、中性子線0.1Gy以上、ガンマ線0.5Gy以上で、暗期における顕著な自発運動量増加が認められ、線量での比較においては中性子線はガンマ線と比べ10倍近く影響が強いと考えられた。今回の結果から、自発運動量の変化は、脳重量や病理形態学的変化より鋭敏な指標であると考えられ、今後より詳細な検討を進める予定である。, 日本放射線影響学会第48回大会 第1回アジア放射線影響研究会議}, title = {10MeV速中性子線誘発マウス骨髄性白血病に関する実験病理学的研究 中間報告}, year = {2005} }