@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068286, author = {勝部, 孝則 and 辻, 秀雄 and 小野田, 眞 and 勝部 孝則 and 辻 秀雄 and 小野田 眞}, month = {Dec}, note = {消化管や血管,体腔の内面を覆う上皮(内皮)組織では,タイトジャンクション(TJ)により細胞間の物質移動は制限され,内腔-基底間の透過性は選択的である。老化や多様な疾病に関わる活性酸素は,上皮組織の透過性の変調(TJの障害)を誘導し,細菌や毒素など有害物質の侵入や移動を助長すると考えられる。一方,活性酸素と同様に炎症等で誘導されるNOについては,障害作用を示す場合と保護作用を示す場合があり詳細は明らかでない。我々は,ヒト大腸癌由来の上皮性細胞株Caco-2において,H2O2で誘導されるTJの障害がNOにより軽減されることを見出した。[方法]半透性膜上に培養した単層Caco-2をH2O2およびNOC5(NO発生剤)で処理し,細胞層の電気抵抗(TER, Transepithelial Resistance)の変化からTJの障害を推定した。免疫蛍光染色およびウエスタンブロッティングによりTJ関連分子の局在,発現等を検討した。[結果]H2O2(36 μM)処理3時間後にはTER値が処理前の40%にまで低下した。この時,細胞間接着の足場タンパク質ZO-1の局在は著しく乱れていた。一方,H2O2 (36 μM)+NOC5 (15 μM)処理では,3時間後のTER値は処理前の60%を維持し,ZO-1の局在の乱れも少なく、TJの障害は明らかに軽減されていた。抗リン酸化チロシン抗体によりウエスタンブロッティングを行ったところ,H2O2処理により多様なタンパク質のリン酸化が誘導されていた。H2O2+NOC5処理でも基本的には同一のリン酸化バンドが検出されたが,一部のバンドはリン酸化の程度が低く,NOC5によりリン酸化が抑制されているタンパク質の存在が示唆された。現在これらのタンパク質の同定に取り組んでいる。, 第28回日本分子生物学会}, title = {一酸化窒素 (NO)は過酸化水素(H2O2)による大腸上皮細胞タイトジャンクションの障害を軽減する}, year = {2005} }