@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068252, author = {山田, 裕 and 榎本, 宏子 and 岡安, 隆一 and 石榑, 信人 and 山田 裕 and 榎本 宏子 and 岡安 隆一 and 石榑 信人}, month = {Nov}, note = {肺は、放射線による発がんリスクの高い器官の一つである。ICRP新呼吸気道モデル(Pub.66)では、各気道領域ごとにリスク(発がん)に関与する標的細胞が定められており、腫瘍組織型によってもそれら標的細胞の種類が異なることが示されている。しかしながら、標的細胞の放射線感受性の違い、線質依存性、照射によりがん化するまでの分子レベルでの機構は不明なままである。今回、ラットの気管および肺から分離・培養された正常上皮細胞に放射線を照射し、その感受性を比較したので報告する。Wistar系雌ラット(4〜6週齡)の肺実質から酵素処理および密度勾配遠心分離により肺上皮細胞(RLE)を回収し、気管の内壁からは気管上皮細胞(RTE)を回収した。両細胞をそれぞれ上皮細胞増殖因子等を含む無血清培地で培養し、238Puを線源としたアルファ線(約0.8 Gy/min、3.6MeV)、あるいは137Csのガンマ線(8.2 Gy/min)を照射して、コロニー形成を指標とした生存率および形質転換率を求めた。生存率は、RTEおよびRLEの間でほぼ等しく、D37はアルファ線では約0.65 Gy、ガンマ線では約3.6 Gyであり、生物学的効果比(RBE)はおよそ5.5となった。一方、形質転換率は、非照射においては、RTE、RLE共に0.3〜1.0x10-4であったが、アルファ線照射により1 Gyを越えたあたりから増加し、2 GyにおいてRTEで2.4x10-3、RLEではそれよりもやや高く3.7x10-3となった。一方、ガンマ線でもRTE、RLE共に形質転換率は増加して7.5 GyではRTEで7.1x10-3、RLEでは8.0x10-3となったが、10Gyではアルファ線とは異なりRTEの方が高く(22.0x10-3)、RLEでは11.8x10-3であった。7.5 Gyまでの傾きから求めたRBEは、RTEで1.3、RLEでは1.7となった。以上の結果より、放射線照射によりRTEとRLEは同程度の感受性で増殖死を起こすが、生き残った細胞の形質転換の起こしやすさは、線質や細胞の種類により、若干(1.5〜2倍程度)ではあるが違いがあることが明らかとなった。, 日本放射線影響学会第48回大会}, title = {ラット呼吸気道上皮細胞の放射線感受性の比較}, year = {2005} }