@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068249, author = {渡邉, 雅彦 and 高井, 伸彦 and 安藤, 興一 and 鵜澤, 玲子 and 扶川, 武志 and その他 and 渡邉 雅彦 and 高井 伸彦 and 安藤 興一 and 鵜澤 玲子 and 扶川 武志}, month = {Nov}, note = {がんの重粒子線治療は腫瘍組織に集中的な照射が可能であるが,標的腫瘍近傍の正常組織にも少なからず障害を与え,これが照射線量や領域の制限要因となっている。よって正常組織障害を早期に評価することは,治療計画の立案に大きく寄与できると考えられる。本研究では主要な副作用発現部位の一つである腸管に注目し,腸管放射線障害と防護薬剤効果をDNA合成能の観点から2-[14C]-thymidineを用いて定量評価を行った。 マウスに14C-thymidineを尾静脈投与し,経時的変化と体内集積を調べたところ,腸管においては投与後30分でピークとなり,血漿中濃度の約18倍と特異的に高い集積が見られた。また腸管に対する14C-thymidineの集積には線量依存性が認められたが,6-[3H]-thymidineの集積には線量依存性は見られなかったことから,同位体標識部位によってthymidine動態は大いに異なることが示唆された。また局所血流トレーサーを用いて,炭素線照射後の腸管血流量を調べたところ,1 Gy以上の照射で血流は25%低下することが判明し,14C-thymidineによる評価には血流低下を加味した補正が必要であると考えられた。 さらに我々は,内因性増殖因子であるbFGFおよびNMDA受容体の選択的拮抗薬であるMK801の腸管防護作用について検討したところ,bFGFやMK-801は非照射時に投与しても正常組織のDNA合成能には影響を及ぼさないが,炭素線(20keV/um,9 Gy)照射前に両薬剤を前投与したところ,腸管DNA合成能は照射84時間後において対照群の約1.5倍も増加した。しかしこの変化はクリプト数に影響しなかったことから,従来の腸管障害の指標であるクリプト数に反映されないこれらの防護薬剤効果が,14C-thymidineによって定量評価できることが示された。, 日本放射線影響学会第48回大会}, title = {DNA合成能を指標とした腸管放射線障害および防護薬剤効果の定量評価}, year = {2005} }