@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068242, author = {鈴木, 雅雄 and ツォウ, ホンイン and 鶴岡, 千鶴 and ヘイ, トム and 岡安, 隆一 and 鈴木 雅雄 and 鶴岡 千鶴 and 岡安 隆一}, month = {Nov}, note = {粒子放射線が照射される局所で低密度・不均一照射になるとき、直接ヒットを受けていない細胞に対するヒットを受けた細胞の間接的影響が現れる、とする“バイスタンダー効果”が報告されている。本報告は、ヒト由来の正常細胞に対するクロマチン切断誘発を指標にして、バイスタンダー効果によって誘発されたクロマチン損傷がどのような種類のものかを調べた結果である。  低エネルギーのヘリウムイオンブロードビーム照射は、コロンビア大学加速器施設で行った。細胞は、ヒト気管支由来の正常上皮性細胞を用いた。クロマチン損傷は、カリキュリンAによって誘導されたG2期の凝縮クロマチンを光学顕微鏡下で観察し、chromatid fragments (chromatid breaks, isochromatid deletions, acentric fragments)として検出した。  厚さの薄いマイラフィルムを張ったリングに厚いマイラフィルムを帯状に張ったリングを重ね合わせ、ヘリウムイオンを照射した。薄いマイラフィルム上に培養した細胞にはヘリウムイオンが直接ヒットするが、厚いマイラフィルム上の細胞にはイオンの残存飛程が届かず直接ヒットしない照射条件で、バイスタンダー細胞となる厚いマイラフィルム上の細胞のクロマチン切断を観察した。直接ヒットを受けた細胞には、通常観察されるchromatid-type の損傷に加えて高LET放射線で観察されるisochromatid deletion が生成された。また、クロマチン間のexchangeも観察された。一方、直接ヒットを受けない厚いマイラフィルム上の細胞には、chromatid-type の損傷のうちchromatid breakとacentric fragmentしか観察されなかった。  以上の結果から、バイスタンダー細胞に誘発されたクロマチン損傷は、複雑でない損傷のみ生じていることがわかった。, 日本放射線影響学会第48回大会・第1回アジア放射線研究会議}, title = {バイスタンダー効果で誘発されるクロマチン損傷はどの様なものか?}, year = {2005} }