@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068239, author = {笠井, 清美 and 辻田, 瑛那 and 国府田, 法江 and 笠井 清美 and 辻田 瑛那 and 国府田 法江}, month = {Nov}, note = {重粒子線などの高LET 放射線により生じたDNA損傷は、低LET放射線と比較して局所に限定し、かつ複雑な形状を持つために修復しにくいと言われているが、まだ確たる証拠は無い。われわれは、ヒト正常繊維芽細胞を用いて、DNA障害を反映すると言われるリン酸化型H2AX(γ-H2AX)の重粒子線照射後の動態を調べた。【材料と方法】ヒト正常繊維芽細胞NB1RGBにX線もしくは放医研HIMACにより加速した炭素線(88 keV/μm)、珪素イオン線(250 keV/μm)、鉄イオン線(440 keV/μm)を照射した。サンプルはアルコール固定後H2AXのリン酸化部位に対する抗体を用いて免疫染色を行った。照射直後から経時的にγ-H2AXの動態をフローサイトメーター(XL-II, Beckman Coulter)により測定した。また、共焦点レーザー顕微鏡(BIO-RAD, MRC-1000)にてフォーカス形成を観察した。【結果と考察】フローサイトメーターによる解析では、X線2および5 Gyの照射直後からγ-H2AXが上昇し、30分付近で最大となった後減少し、2時間から10時間ではかなり少なくなっていた。SiおよびFeイオン線2Gy(X線5 Gyとほぼ同じ致死効果を示す)照射では、照射直後からかなりのγ-H2AXが生成し、20分までやや増加した後、20分から1時間でピークとなり、その後減少した。Feイオン照射では減少は小さかった。放射線照射後のγ―H2AXフォーカス生成を共焦点レーザー顕微鏡で観察したところX線では照射直後にははっきりしたフォーカスは観察されないが、粒子線では照射直後からフォーカスを観察できた。照射後30分で調べると、いずれの放射線でも線量依存的にフォーカス数が直線的に増加した。X線では照射30分後近辺でフォーカス数はピークになったが、粒子線ではピークの時間は1から2時間後にずれた。, 日本放射線影響学会第48回大会}, title = {γ-H2AXを指標とした重粒子線誘発DNA切断の解析}, year = {2005} }