@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068211, author = {石原, 弘 and 田中, 泉 and 石原, 文子 and 田中, 美香 and 鈴木, 桂子 and 石原 弘 and 田中 泉 and 石原 文子 and 田中 美香 and 鈴木 桂子}, month = {Nov}, note = {我々は放射線による細胞核損傷を定量的に分析できる小核・増殖遅延二重試験による評価系をマウスマクロファージ細胞ラインRAW264.7細胞を用いて確立し、放射線による核酸二重鎖切断等の重篤な障害をチオール化合物が防護すること、および、放射線による増殖停止等の弱い障害をラジカルスカベンジャー類が軽減することを昨年度本大会において報告した。この細胞は外来遺伝子の導入に適することから、種々のラジカル関連蛋白をコードする遺伝子を修飾して細胞に安定導入し、放射線障害への影響を分析した。
 低LET放射線により細胞内に生ずる多種多様なラジカル、特に活性酸素が障害の原因であると考えられる。しかし、細胞にはこれを解毒する代謝系が存在し、酸素呼吸時に発生する活性酸素の除去に寄与することが予想されている。細胞内には多量の還元型グルタチオンが存在し、過酸化物に直接作用してそれ自身は酸化型グルタチオンになる。酸化型グルタチオンはグルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)により還元型に変換されることから、GPxの亢進は細胞内での活性酸素除去に寄与することが期待された。
 我々は、GPx4およびその修飾酵素を強制発現する遺伝子を構築してRAW264.7細胞に安定導入し、その放射線による影響を調べた。細胞質型GPx4およびミトコンドリア型GPx4を導入した細胞では、放射線障害について親細胞との相違は検出できなかったが、核移行シグナル配列を連結したGPx4遺伝子を導入した細胞では、放射線による細胞増殖低下率に軽減が認められた。この際に小核頻度に変化のなかったことから、GPx4の細胞核における局在が増殖停止を招く原因を軽減することが示唆された。このことから、核内におけるラジカル代謝の制御が放射線影響の修飾に有用であることが示された。, 日本放射線影響学会第48回大会}, title = {核移行型グルタチオンペルオキシダーゼ4遺伝子の強制発現による放射線増殖阻害の軽減化}, year = {2005} }