@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068197, author = {田尻, 稔 and その他 and 田尻 稔}, month = {Nov}, note = {目的】現在、遮蔽ブロックとして用いられている鉛は、衝撃に対する耐性が弱く、公害に対しても問題になっているが、昨今、比重の重い樹脂を入手できたので鉛の代替として使用できないか検討した。【方法】リニアックガントリヘッドにシャドートレイを設置し、樹脂素材(85×85×6mm、ρ=13)11枚を順次トレイ上に乗せていき透過X線を測定する。測定値は電離値とする。同様の方法で低融点合金、タングステン、鉛についても行い、減衰曲線から遮蔽に必要な厚さを検討する。幾何学的配置はSCD=100cm、線量計からシャドートレイ表面までの距離35cm、 field sizeは6×6cm、solid water5cm深、用いたX線エネルギーは4MV、6MV、10MVである。【結果】一般にX線の遮蔽に要する厚みは、透過X線を3%以下にする厚みが必要とされることから、樹脂素材、低融点合金、タングステン、鉛それぞれの厚みは次のようになる。10MVの場合、63.4mm、74.7mm、44.6mm、6MVの場合、60.9mm、71.6mm、43.0mm、67.6mm、4MVの場合、57.6mm、67.7mm、39.8mm、64.3mmである。【結論】タングステンが最も比重が大きく遮蔽能力が高いが、加工が困難で、非常に高価である。これに対し、任意の形状に作成可能な低融点 合金の場合、作成の際、有毒なカドミウムガスが発生する。また、遮蔽能力も鉛より低いため、十分に遮蔽するためには相当量の厚みが必要となる。一般に使用されている鉛に関しては、機械的強度が弱く、変形しやすい。また、環境汚染の問題にもなってきているため、使用に関しては社会問題となる可能性も含んでいる。樹脂素材の場合、鉛よりも遮蔽能力が高いため遮蔽厚を薄くでき、患者とシャドートレイ間のクリアランスが広くとれること。射出成形が 可能なため多数の受注があれば、コストは低くできる。任意の形状も作成可能である。ポリアミド系樹脂を使用しているため、耐熱性、耐薬品性、表面外観性に優れている。以上のことから遮蔽物質として鉛の代替品となりうる可能性はあると考えられる。放射線に対する耐性に関しては今後引き続き検討する。, 日本放射線腫瘍学会第13回学術大会}, title = {新しい樹脂素材を用いた遮蔽ブロック}, year = {2000} }