@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068153, author = {高井, 伸彦 and 安藤, 興一 and 鵜澤, 玲子 and 小池, 幸子 and 扶川, 武志 and 渡邉, 雅彦 and 張, 明栄 and 鈴木, 和年 and 高井 伸彦 and 安藤 興一 and 鵜澤 玲子 and 小池 幸子 and 扶川 武志 and 渡邉 雅彦 and 張 明栄 and 鈴木 和年}, month = {Sep}, note = {従来,体内において腫瘍細胞が増殖し体積が増大すると,腫瘍内圧の増加と伴に腫瘍中心部が低血流低酸素状態となり、放射線抵抗性を獲得すると考えられている。しかし近年の担がんマウスによる腫瘍イメージングの実験結果や,臨床における放射線治療後に再発する腫瘍内領域(抵抗性領域)は,血流が乏しい腫瘍内部よりも比較的外側にあることが示唆されつつある。  これまでの我々の実験により,NFSa腫瘍において,放射線照射後早期のin vivoにおける2-14C-Thymidine取込み量が,放射線治療効果を反映すること【1)炭素線治療効果の早期診断法】,ヌードマウスに移植したヒト由来HSG腫瘍には、20%の低酸素細胞が含まれていることが判ってきた。  今回、ヌードマウス下肢に移植したHSG腫瘍を結紮して人為的にHypoxicにした状態(照射前に15分結紮)と通常のOxic状態で放射線(γ線15Gyおよび炭素線15Gy:74keV/um)を照射し、低酸素による放射線抵抗性の獲得を,腫瘍増殖遅延および14C-Thymidine取り込みによる増殖能を指標に解析を行った【2)低酸素放射線抵抗性腫瘍の治療効果判定】。また血流結紮および放射線照射の影響によって変動が予測される局所血流量(14C-IMP)も同時に計測し,トレーサー動態を詳細に解析した。γ線および炭素線照射により,Hypoxia群は,Oxic群に比べ増殖遅延作用が減弱し,放射線抵抗性が認められた。また炭素線照射では、Oxic、Hypoxic群ともにγ線よりも増殖遅延作用が認められた。またin vitro条件下において低酸素による腫瘍生存率を計測した結果、腫瘍生存率を10%まで減少させる照射線量は、低酸素(Hypoxic)群ではOxic群に比べ約2倍の線量が必要であることが判明した。γ線照射24時間後の14C-Thymidine取り込みは有意に減少し (Oxic群:55%減,Hypoxic:約40%減),Hypoxic群はOxic群より約23%増加を示した。しかし放射線照射の影響で14C-IMPの集積は,Oxicで約72%増大しており,局所血流の増大を補正した結果,Hypoxic群はOxic群に比べ211%の集積増加が認められ,in vitro条件下で示された低酸素による放射線抵抗性と同等の結果を示した。以上の結果から,14C-Thymidine取り込みは,局所血流量の補正を行うことで,低酸素に起因した放射線抵抗性と治療効果をより詳細に示すことが示唆された。  現在,3)放射線抵抗性を示す低酸素領域の画像化と治療効果判定法について検証しており,如何なるトレーサーの利用によって可視化が可能か,またその問題点は何かについて報告する。, 第6回文部科学省特定研究「がん」5領域 若手研究者ワークショップ}, title = {低酸素による放射線抵抗性腫瘍の治療効果判定法について}, year = {2005} }