@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067981, author = {中島, 徹夫 and 中島 徹夫}, month = {Dec}, note = {放射線の生体への影響はDNAを主とする様々な生体分子に作用する。脂質は放射線による作用を受けやすい分子であり、実際に放射線によって生じた過酸化脂質や脂質メディエーターが放射線影響に深く関与することが示されている。一方で脂質は生体膜の構成骨格分子として機能するとともにタンパク質などの生体分子の輸送、局在性の制御に重要であり、細胞の膜組成の極性を形成し、細胞情報伝達に関わることが近年の基礎生物学の発展によって明らかになっている。しかしながらこのような脂質の動的な機能制御への放射線等のストレス影響はほとんど明らかにされていない。そこで今回は脂質動態の中で細胞膜で生じている細胞外からの取り込み作用であるエンドサイトーシスの系に着目し、放射線の影響を評価した。エンドサイトーシスについてはヒト乳癌由来細胞株を用いて、液相エンドサイトーシスと受容体媒介エンドサイトーシスへの放射線影響を調べた。液相エンドサイトーシスについてはHRP(ペルオキシダ−ゼ)の取り込み量によって評価し、受容体媒介エンドサイトーシスについてはトランスフェリン受容体媒介エンドサイトーシスをポリエチレンイミンートランスフェリン分子を用いたポリフェクション法によるsiRNAの取り込み率により評価した。HRPの取り込みは1−10GyX線照射後直後では変化は見出せなかったが、5Gy照射1日後では20−30%上昇した。しかしトランスフェリン受容体に共役して起こるエンドサイトーシスについては全く変化が見出されなかった。HRPの取り込みについては低温下でその上昇が完全に抑制されたことから液相エンドサイトーシスであることが強く示唆された。今回見出されたエンドサイトーシスの変化の性状についてそのクラスリン依存性、取り込みの粒子径による違いについても報告する。, 日本生物物理学会第42回大会}, title = {ヒト乳癌細胞株における放射線のエンドサイトーシスへの影響の解析}, year = {2004} }