@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067963, author = {西村, まゆみ and 今岡, 達彦 and 大町, 康 and 太田原, 雅美 and 西村, 由希子 and 長田, 春美 and 柿沼, 志津子 and 島田, 義也 and 西村 まゆみ and 今岡 達彦 and 大町 康 and 太田原 雅美 and 西村 由希子 and 長田 春美 and 柿沼 志津子 and 島田 義也}, month = {Nov}, note = {目的:乳がんは、放射線被ばく後にリスクの高まるがんのひとつである。近年の生活環境の変化が日本女性の乳がん増加の一因とされているように、乳がんの発症は放射線以外の環境要因に著しく左右される。放射線による乳がんリスクの環境要因による変化を解析するため、我々は複合発がん実験を実施した。 方法:7週齢Sprague-Dawley雌ラットに137Csγ線(0, 0.5, 1, 2 Gy)を照射し、3日後に発がん物質投与[メチルニトロソウレア(MNU)、20あるいは40 mg/kg, i.p.単回投与;あるいはフェニルイミダゾピリジン(PhIP)、40 mg/kg, p.o.2週間にわたり10回]を行った。ラットには高脂肪食(23.5%トウモロコシ油配合)を与え、触診によって乳腺腫瘍発生を観察し、50週齢にて屠殺して、腫瘍の病理解析ならびに分子生物学的解析を行った。 結果と考察:乳腺腫瘍は悪性の腺がんおよび良性の腺腫と線維腺腫に大別された。発がん物質の複合暴露は、γ線に対して全般的には相加的に作用した。しかし低線量域(< 0.5 Gy)においては、MNU(40 mg/kg)は亜相加的な、PhIPは超相加的な複合作用を示した。H-ras遺伝子突然変異はMNU誘発乳がんの半分以上に見られ、γ線との複合暴露によりその割合は増加した。これはγ線のプロモーター様作用を示唆している。また複数座位のヘテロ接合性喪失(LOH)がPhIP誘発乳がんに見られ、γ線あるいはMNU誘発乳がんには見られなかった。興味深いことに、このLOHはγ線とPhIPの複合暴露後に発生した乳がんには見られなかった。これはγ線のイニシエーター様作用を示唆している。 結論:発がん物質との複合暴露は、放射線による乳がんの発生に対しほぼ相加的に作用するが、その複合形式は線量および発がん物質の種類によっては亜相加性あるいは超相加性を示すこともある。放射線の発がんにおける役割は、複合暴露される発がん物質の種類によって、イニシエーター様にもプロモーター様にもなりうる。, 日本放射線影響学会第47回大会}, title = {γ線によるラット乳がん誘発の線量効果に対する発がん化学物質の複合作用}, year = {2004} }