@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067962, author = {三枝, 新 and 古瀬, 健 and 野田, 攸子 and 荻生, 俊昭 and その他 and 三枝 新 and 古瀬 健 and 野田 攸子 and 荻生 俊昭}, month = {Nov}, note = {学会初日のワークショップでは、原爆被爆を含む原爆・原発事故由来の線量評価と被ばく影響のセッションが行われた。放射線影響研究は放射線の人体影響を明らかにするものであるという前提に立ち、このセッションを糸口として初日以降の放射線生物研究各論に導入していく構成だと気付いたのは、午後になってからであった。  昨年の本学会ではDS02導入に関するセッションが行われ、そこではかねてよりの問題であった長崎における屋内被ばく集団の線量評価について議論が行われていた。本セッションでは昨年度の新線量評価を受けて、影響の再評価が紹介されるかと期待していたが議論には至らなかった。DS86/DS02いずれにおいても白血病リスクの被爆時年齢依存性に大きな違いが見れなかった。白血病リスクが単にALLのバックグラウンドを反映しているだけなのかとも考えられたが、染色体異常のバックグラウンドでは差があるが被ばくした場合の染色体異常のバックグラウンドの差についてはデータがないとの説明であった。さらに0-2Sv被ばく群(高年齢被ばく群)で上向きの線量反応が観察されているが、これは年齢を細分化したことで例数が減りノイズが上がったものと考えられた。  この様に原爆被爆者の疫学調査に基づく現象論的な線量反応関係に基づいた影響解析が行われた一方で、放射線発がん機構に基づいた数理モデルによる放射線誘発小児白血病の発生解析が報告された。ここでは胎児期発生の転座CloneがClone expansionすることによって白血病細胞が増加していくクローン拡大説に基づいた数理モデルを仮定し、到達年齢に依存したALTおよびAMLの過剰発生の検討がなされた。がんの発生機序に基づいた数理モデル(がん化シミュレーションではない)を用いた機構解析は、三枝自身が構築を進めているデータアーカイブの有効な利用法であると考えられる。  環境科学技術研究所で行われている遷延照射・長期動物発がん実験について、4000匹照射マウスのうちおよそ3700匹の病理診断が終了したとの事。出張者本人の研究課題と関連して、どのような病理診断基準に基づいてについて解析が行われているのかは興味深い点であり、諸外国からも診断基準についての問い合わせが来ており、昨年の生存率に続く病理解析のPaperが待たれるところである。また三枝が本学会で発表したデータベースについて、登録項目の若干の変更を行うことにより環境研のデータの登録が可能となることから、同研究所の田中公夫氏より試験的な登録を行ってみてはとの提案があった。また特筆すべき事として、今大会では環境研の照射マウス試料を用いたLOH解析が報告されており、悪性リンパ腫に関して誘発と自然発生の分子機構が異なる事が示唆された。  なお、茨城大学で過去に行われたマウストリチウム実験に関する一次データについて当時の報告書(もしくはラボノート)の提供が可能との了解を得た。, 第47回日本放射線影響学会}, title = {放射線影響研究のためのデータアーカイブDRAGONS-AXの構築}, year = {2004} }