@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067951, author = {吉本, 泰彦 and 吉永, 信治 and 吉本 泰彦 and 吉永 信治}, month = {Nov}, note = {【目的】平常時であっても原発周辺の健康リスクの地理的相関研究による見かけ上の増加がしばしば問題とされる。日本の原発は北海道から九州までに分布し、その営業運転開始年も異なる。ここでは、固形がんの内、消化器系がん死亡率に関して、主に6地方ブロックによる暦年・地域変動の地理的パターンの解析を行う。【資料】1972-1997年の市区町村別がん死亡率データ(人口動態統計・国勢調査に基づく男女・死亡時年齢別データ)。消化器系がんは、食道、胃、結腸、胆道、膵臓、肝臓、及びその他の部位別でも検討した。【方法】市区町村の死亡率は、その固有の生活環境・習慣以外に、6地方ブロック(北海道・東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州・沖縄)、県、及び二次医療圏の地理的階層による生活圏を反映していると仮定する。死亡率はポアソン回帰モデルで評価。【結果】1)全固形がん(リンパ・造血組織を除いた悪性腫瘍):全国の死亡率と比べて、中国・四国は全期間を通じて5%、中部では最後の10年間で同程度と僅かに低い。2)全消化器系がん:全固形がん死亡数の64.4%。全国の死亡率と比べて、九州・沖縄で全期間を通じて約8%、中部では最後の5年間で約5%と僅かに低い。3)単純な変動部位:全期間を通じて、九州・沖縄のみ、全国死亡率と比べて胃とその他で低い。同様に、結腸は中国・四国から以西のみで低い。4)複雑な変動部位:食道は、全期間を通じて、全国の死亡率と比べて中部から以西で低く、他は高い。胆道は、全国の死亡率と比べて、初期は近畿から以西で低い。膵臓は、北海道・東北のみで全期間を通じて高いが、他の地域は低い。肝臓は、近畿から以西で高く、他は低い。相対的暦年・地域変動は消化器系がん全体で小さいが、肝臓と食道の部位別で大きい。ATLと関連した白血病・悪性リンパ腫の地理的死亡率パターンと対照的に、固形がん、特に消化器系がんのパターンは原発周辺のがん死亡率の評価にあまり影響を及ぼさないようである。, 日本放射線影響学会第47回大会}, title = {原発周辺の潜在的放射線リスク研究:消化器系がん死亡率の暦年・地域変動の地理的パターンの解析}, year = {2004} }