@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067946, author = {高萩, 真彦 and 森, 雅彦 and 塩見, 忠博 and 高萩 真彦 and 森 雅彦 and 塩見 忠博}, month = {Nov}, note = {我々は DNA 二本鎖切断損傷の非相同組換え修復の分子機構を解析するために、その後期過程で切断末端の再結合に寄与する DNA リガーゼ(Ligase IV)複合体に注目し、その構成因子である XRCC4 をノックアウトしたヒト細胞株の樹立を行った。この株の細胞生物学的な所見については、昨年の本学会において既に報告している。その後の解析からこの細胞株は、安定な Ligase IV 産物もまた有していないことを見出した。また無細胞試験系において、XRCC4 欠損に伴うDNA end-joining (EJ)活性の低下を認めた。しかし我々の実験条件においては、XRCC4 欠損細胞にもかかわらず、DNA-PK 活性に依存したEJ 活性の存在を認めた。本研究では、この XRCC4 非依存的な EJ 活性について生化学的な性状を精査し、Ligase IV/XRCC4 依存的な経路とは独立した修復後期経路が存在する可能性を問うことを目的とした。 EJ 活性の評価には、制限酵素処理したプラスミド DNA を基質として用い、細胞由来成分と反応した後に形成される intermolecular な重合産物を電気泳動法により解析した。これを指標に、XRCC4 欠損細胞の核抽出液より数種の分離カラムを通して高活性な画分を得た。この活性画分にはDNA-PK 構成成分(DNA-PKcs と Ku70/Ku86) は含まれておらず、DNA-PK 精製標品を加えてみても、その EJ 活性にはほとんど影響が見られなかった(わずかな阻害はみられた)。一方、wortmannin を追加的に投入すると DNA-PK 構成成分に依存して EJ 反応は著しく阻害を受けた。 T4 DNA ligase等の外来酵素を用いて同様の実験を行うと、DNA-PK の共存はその断端結合活性を完全に阻害した。従って、分離された EJ活性は、DNA 断端においてDNA-PK と特異的に相互作用すると考えられ、また Ligase IV/XRCC4 依存的な経路と同様に、この EJ 活性が DNA-PK 活性により制御されることが示唆された。 現在、当該 EJ活性のさらなる精製を進めており、活性本体の同定を目指している。これまでのらの進行状況を含め報告したい。, 日本放射線影響学会第47回大会}, title = {ヒト細胞におけるXRCC4 非依存的な DNA end-joining 活性の分離と特徴付け}, year = {2004} }