@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067945, author = {石原, 弘 and 田中, 泉 and 石原, 文子 and 田中, 美香 and 鈴木, 桂子 and 石原 弘 and 田中 泉 and 石原 文子 and 田中 美香 and 鈴木 桂子}, month = {Nov}, note = {低LET放射線は活性酸素等のラジカル分子を介して生体に作用するが、核DNAへの不可逆的損傷は細胞に重大な影響を及ぼす。ラジカルは放射線被曝に関わらず細胞内外で常時発生しており、細胞はラジカルの毒性を軽減する機構を所持している。その分子機構については無細胞系において詳細な分子機構が明らかにされているが、膜構造等で隔離された多様な生体分子の相互作用を伴う細胞内において、生体損傷を引き起こすラジカル分子の消長には不明な点も多い。生細胞におけるラジカル分子制御機構の解析は、放射線の生体影響を解析するのみならず、放射線を防護する技術の開発にも有用である。  我々は細胞レベルにおける放射線の初期影響に注目して研究を進めているが、放射線による核損傷の程度および物質・酵素による影響を定量することを目的として、種々の測定系を検討した。その結果、マウスマクロファージ系ライン化細胞であるRAW264.3細胞系を使用した小核および増殖抑止の分析により、0.2-3.0GyのX線による障害を線量依存性に容易かつ精度良く測定できること、物質および発現遺伝子の放射線防護効果の検定に利用できることを示した。チオール化合物は最も強い防護効果を示し、放射線による小核出現および増殖遅延を用量依存性に軽減した。その防護効果はチオール自体の細胞膜透過性に依存するのみならず、細胞内在チオール量への影響にも依存することが示唆された。また、グルタチオンペルオキシダーゼ強制発現遺伝子の安定導入による分析の結果、当該酵素の細胞内ロケーション信号配列を修飾することにより、増殖遅延に対する抑制効果が認められた。以上のことから、放射線による核損傷には細胞内のチオールバランスの寄与の大きいことが示唆された。, 日本放射線影響学会第47回大会}, title = {放射線による細胞核損傷の定量技術:チオールおよび過酸化物代謝酵素遺伝子の防護機能の測定}, year = {2004} }