@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067944, author = {高井, 伸彦 and 扶川, 武志 and 鵜澤, 玲子 and 小池, 幸子 and 安藤, 興一 and その他 and 高井 伸彦 and 扶川 武志 and 鵜澤 玲子 and 小池 幸子 and 安藤 興一}, month = {Nov}, note = {【目的】我々は,これまで脳幹部を除く全脳に炭素線30Gyを照射して3ヵ月後に,学習記憶の障害の発現と,海馬内CA1-3領域の神経細胞数の著しい低下(40-53%減少)を報告し,海馬内の神経情報伝達に障害が発生している可能性を示唆してきた。そこで今回,海馬内の神経細胞数の著明な低下が,海馬内で歯状回→CA3→CA2→CA1へと続く神経情報伝達の動態に如何なる影響をおよぼすかについて検討を加え,海馬内の神経情報伝達と空間認知障害との関連性を検討した。 【方法】8週令のC57Bl雄性マウスにペントバルビタール(50mg/kg,i.p.)を施し、麻酔下において固定具に保定した後、炭素線(5mm-SOBP; 290MeV/u)を全脳(頭頂部から深度5mmまで)に照射した。照射8ヶ月後に、ホルマリン還流固定を行い、病理組織学的解析を行った。海馬内神経伝達動態の解析には,断頭後に速やかに脳を取り出し,人工脳脊髄液中で1時間還流した脳切片を用いた。脳切片に膜電位感受性色素を取込ませた後,MiCAM01(SciMedia Ltd):Real time imaging systemを用いて,著しい神経細胞の減少が生じている海馬CA2→CA1への神経情報伝達を計測した。 【結果・考察】炭素線30Gyを脳局所に照射されて8ヶ月後,CA1-3領域の神経細胞は著しい減少は示していたが,海馬神経細胞層の完全な消失までには至らなかった.海馬の神経情報伝達を計測したところ,コントロール群はCA2領域を電気刺激後にCA1へと連続する神経情報の伝播が行われたが,照射群ではCA2領域からCA1への情報の伝播は完全に消失していた。以上の結果より,炭素線照射後において,海馬の神経層が完全に消失する前から海馬の神経情報伝達に著しい障害が生じ,このことが認知障害の一因である事が推察された。, 第47回 日本放射線影響学会}, title = {炭素線脳局所照射による空間認知障害の発現と海馬内神経情報伝達動態の変化}, year = {2004} }