@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067941, author = {内山, 禮子 and 西迫, 宗大 and 西村, まゆみ and 島田, 義也 and 呉, 健羽 and 森明, 充興 and 山内, 正剛 and 内山 禮子 and 西迫 宗大 and 西村 まゆみ and 島田 義也 and 呉 健羽 and 森明 充興 and 山内 正剛}, month = {Nov}, note = {放射線による継世代影響の分子レベルでの検出.? 100mSv以下の低線量域での放射線被ばくによる遺伝的影響の有無について、十分に説得力のあるデータは得られていない。ヒト集団においては、低線量放射線の遺伝的影響について、相反する結果が報告されている。すなわち、広島長崎における原爆被ばく者集団では遺伝的影響が観察されなかったが、チェルノブイリ原発事故周辺住民においては、遺伝的影響が検出されたと報告された。一方、被ばく量が100mSv以下のチェルノブイリ原発清掃作業従事者の子孫からは遺伝的影響が検出されていな。同原発周辺住民の子孫における遺伝的影響については、その対照群の妥当性などについて議論が継続されており、必ずしも結論が得られていない。 一方、10万匹規模の実験用マウスを用いた実験では、低線量(率)の放射線被ばくによる遺伝的影響が検出された。しかし、得られた値には相当のばらつきがあり、統計的に有意な解析を行うためには、さらに多くの数のマウスを飼育して実験を行う必要性が示唆された。現実的には、100万匹規模の実験を実施することは困難である。 われわれは、電離放射線による遺伝的被ばく影響の本質がゲノムDNA塩基配列の変化であるならば、自動塩基配列決定装置(DNAオートシークエンサー)を用いることにより、その影響を効率よく検出できるのではないかと考え、以下のような実験計画を立案した。すなわち、オスマウスの生殖腺に放射線照射した後、2週間飼育してから非照射メスマウスと交配し、得られた仔マウスのゲノムDNA塩基配列をシークエンシング解析により両親と比較した。解析対象としたゲノム遺伝子領域は、すでに多くの研究者により解析が行われてきたAprt遺伝子領域ならびに150ヶ所のSTSマーカー領域である。 3グレイX線照射群においては、28匹の仔マウスのいずれからもAprt遺伝子領域における突然変異の発生は検出されなかった。一方、3グレイγ線照射群においては、いくつかのUniSTS領域において、欠失変異と思われる突然変異が検出された。現在、この突然変異に関する詳細な解析を行っている。, 第47回日本放射線影響学会}, title = {第47回日本放射線影響学会}, year = {2004} }