@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067938, author = {山内, 正剛 and 福津, 久美子 and 内山, 禮子 and 畠田, 貴子 and 西迫, 宗大 and 山田, 裕司 and 山内 正剛 and 福津 久美子 and 内山 禮子 and 畠田 貴子 and 西迫 宗大 and 山田 裕司}, month = {Nov}, note = {ラドンによる被ばく影響を分子レベルで検出できる実験系の開発. II ラドンは自然界に広く存在するアルファ核種放出元素である。温泉療法などの医学的な治療目的に用いられる一方で、高濃度ラドン環境で暮らす人々における肺がん発生レベルの上昇を示唆する疫学データが示されている。しかしながら、いずれの場合においても、ラドンの健康影響や生物効果における科学的背景は明らかではない。われわれはラドンによる健康影響の科学的本質を解明する目的で、ラドン実験施設を立ち上げ、その生物影響を検出できる実験系の構築を試みている。われわれは、軟寒天プレート上で高いコロニー形成率を示すマウスFM3A細胞の性質に着目し、気道上皮細胞がラドンによる吸入被ばくを受ける状況に近似した新たな実験系を構築できないかと考えている。まず、対照実験として、0, 0.3, 1, 3, 10各グレイのX線で照射したマウスFM3A細胞を軟寒天プレート上にまき、形成したコロニーを各照射線量あたり100個ずつ独立に分離し、それぞれからDNAを抽出した。各DNA試料のHaeIII消化物をアガロースゲル電気泳動で分離して、超可変反復配列として知られるPc-1をプローブとしてサザンハイブリダイゼーション解析を行った結果、10グレイエックス線照射群の細胞において、Pc-1反復配列領域における動的突然変異が検出された。10グレイよりも低い線量で照射した細胞群からは、突然変異の発生は検出されなかった。また、軟寒天プレート上にまいたマウスFM3A細胞を10Kから1Mベクレル/立米のラドン暴露環境下で生育させ、形成したコロニーを各暴露実験あたり100個ずつ独立に分離し、同様の手法を用いて行ったサザン解析では動的突然変異の発生は検出されなかった。上記実験と並行して、マウスFM3A細胞を用いて、6‐チオグアニンに対する耐性変異の発生を指標として、Hprt遺伝子における突然変異の検出により、ラドンの生物影響を検証しようとする実験を実施中である。本年度はHprt実験を中心に最新の知見を紹介したい。, 第47回日本放射線影響学会}, title = {第47回日本放射線影響学会}, year = {2004} }