@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067765, author = {櫻井, 亜希子 and 伴, 貞幸 and 宮木, 美知子 and 今井, 高志 and 櫻井 亜希子 and 伴 貞幸 and 今井 高志}, month = {Dec}, note = {MRE11タンパク質はNBS1およびRAD50タンパク質と複合体を形成して、DNA二本鎖切断の相同組換修復系(HR)に重要な働きをしている。したがって、MRE11欠損細胞は放射線高感受性を示す。正常細胞におけるMRE11遺伝子のイントロン4には11個の反復するT((T)11と略する)が存在する。Gianniniらは大腸癌由来のミスマッチ修復遺伝子欠損細胞ではその反復数が変化することにより、エクソン5が欠損しHRが働かなくなり、その結果細胞は放射線高感受性を示すことを報告している(2002)。我々は53種の各種ヒト癌由来培養細胞の放射線感受性を調べたところ、非常に放射線感受性の高い細胞株のあることを確認し、それらの細胞株を含む24株におけるMRE11遺伝子を調べた。放射線高感受性を示さないすべての細胞株におけるMRE11は(T)11を持っていた。放射線高感受性を示すHCC1937、KYSE、KS-1も(T)11を持っていた。HCC1937細胞の放射線高感受性はBRCA1欠損によることが知られている。KYSEは放射線照射後のDNA-PKcsのリン酸化が起こらない(伴ら、準備中)。KS-1の放射線高感受性の原因はまだ不明である。放射線高感受性を示したHCT116、SW48、LoVo細胞は、Gianniniらの報告通り各々(T)9・(T)10、(T)10、(T)10を持っていた。我々の樹立した3種の大腸癌由来細胞PLK95Ca, PLK182Ca, PLK202Ca細胞株のMRE11遺伝子に(T)10・(T)11が観察された。 PLK182CaはhMSH2に, PLK202CaはhPMS2に突然変異を持ち、放射線高感受性を示す。PLK95Ca細胞のミスマッチ修復遺伝子および放射線感受性は調べてはないが、ミスマッチ修復遺伝子上の突然変異および放射線高感受性が予期される。複数もあるミスマッチ修復遺伝子上の突然変異の有無を調べるよりも、MRE11遺伝子のイントロン4における反復T数を調べることが、特に大腸癌由来細胞の中から放射線高感受性細胞を選択する上で極めて有用である。, 第26回日本分子生物学会年会}, title = {MRE11遺伝子のイントロン4部位におけるT反復数異常と放射線高感受性との相関の確認}, year = {2003} }