@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067736, author = {竹下, 啓蔵 and 藤井, 香織 and 小澤, 俊彦 and 竹下 啓蔵 and 藤井 香織 and 小澤 俊彦}, month = {Mar}, note = {【目的】放射線の間接作用(OHラジカル等の生成による)は線エネルギー付与(LET)が大きな放射線では小さいと言われている。そのためがん治療に有効と期待される重粒子線の生物作用における間接作用の寄与は小さいとされている。しかし、がん治療でBragg-peakを広げて照射した場合の間接作用の寄与についてはほとんどわかっていない。本研究ではスピントラップ-ESR法により重粒子線照射で生体内で生成するOHラジカル量を同じ線量のX線の場合と比較した。【方法】ラットに麻酔下スピントラップ剤N-t-butyl-α-phenylnitrone (PBN) のジメチルスルフォキシド (DMSO) 溶液を腹腔内投与し、胆管カニュレーションにより集めた胆汁をESR測定した。炭素線およびX線は肝臓部分に70 Gy照射した。【結果】リッジフィルターによりBragg-peakを6cmに広げた炭素線の高LET領域と低LET領域およびX線をそれぞれラットに照射したところいずれにおいてもメチルラジカルのPBN付加体を主とするESRシグナルが胆汁中に検出された。これらの間ではシグナルの検出量に有意な差は見られなかった。このシグナルはOHラジカル消去剤,没食子酸メチルの投与で検出されなくなった。In vitroの実験で没食子酸メチルはメチルラジカルやそのPBN付加体とは反応しないことが確認されたことから、動物実験で検出されたメチルラジカルはOHラジカルとDMSOとの反応で生成したものであると考えられる。【考察】メチルラジカルのPBN付加体量を指標にOHラジカル量を測定した。重粒子線のBragg-peakを広げて照射した場合の生体内におけるOHラジカル生成量は同線量では高LET, 低LET共にX線と同程度であると考えられる。, 日本薬学会第124年会}, title = {重粒子線とX線の生体内OHラジカル生成量の比較}, year = {2004} }