@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067696, author = {野田, 秀平 and 岩川, 眞由美 and 北沢, 知佐 and 太田, 敏江 and 田中, 裕子 and 後藤, 美也子 and 原田, 良信 and 今井, 高志 and 野田 秀平 and 岩川 眞由美 and 北沢 知佐 and 太田 敏江 and 田中 裕子 and 中渡 美也子 and 原田 良信 and 今井 高志}, month = {Dec}, note = {【目的】マウスは放射線照射に対し系統により異なった反応を示すことが知られ、その背景には遺伝子発現レベルでの違いがあることを、我々のグループは最近明らかにした。一方で放射線照射に対し系統間で共通して発現変化を示す放射線応答遺伝子群を、複数の組織で検索する事により、放射線に対する生体の応答という点で基本的な遺伝子を見いだす事ができると考えた。そこで、今回我々は放射線応答遺伝子の組織・系統横断的解析を試み、個体レベルでの放射線感受性に重要であると考えられる遺伝子の候補を検索した。 【材料,方法】3系統(A/J,C3H/HeMs,C57BL6J)の12週齢雌マウスを実験に用いた。これらのマウスに、線量率1.3Gy/minの137Cs を用い、胸部10Gyあるいは後肢50Gyあるいは腹部5Gyの局所1回照射を行った。肺、皮膚、腸管における発現応答を解析する為、未照射及び照射後 12時間の各組織のトータルRNAを抽出・精製し使用した。遺伝子のスクリーニングには、8,737個の遺伝子を固定したアジレント社製cDNAマイクロアレイとResolverソフトウェアを用いた。未照射に対し0.5倍以下あるいは2倍以上の変動が認められた遺伝子をリストアップし、バイオラッド社製サーマルサイクラーと同社製iQ SYBR Green Supermixを用いた定量的RT-PCRにより発現変動を確認した。 【結果・考察】 3系統共通に放射線に発現応答する遺伝子として、皮膚と肺において11遺伝子、皮膚と腸管では2遺伝子、肺と腸管では1遺伝子、全体で12種類の遺伝子を同定した。Ccng1の発現誘導が3組織すべてに共通して見られ、またこの他にCdkn1a(p21),Bax,Trp53inp1などp53下流の遺伝子応答を確認した。他の遺伝子は、放射線照射との関連はこれまでに報告されておらず、エキソヌクレアーゼドメインをもつ遺伝子、異物代謝酵素系、蛋白輸送系に属する遺伝子などであり、DNA修復や酸化ストレスとの関係が示唆され、今後これら遺伝子の放射線感受性に関わる機能を解析していく予定である。, 第26回日本分子生物学会年会}, title = {マウスにおける放射線応答遺伝子の組織・系統横断的解析}, year = {2003} }