@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067678,
 author = {田中, 泉 and 石原, 弘 and 吉野, 智恵子 and 石渡, 明子 and 吉田, 和子 and 大町, 康 and 荻生, 俊昭 and 田中 泉 and 石原 弘 and 吉野 智恵子 and 石渡 明子 and 吉田 和子 and 大町 康 and 荻生 俊昭},
 month = {Dec},
 note = {正常マウスゲノムに数千コピー散在するレトロトランスポゾンであるIntracisternal A-particle (IAP) DNA elementは、レトロウイルスに類似したレトロトランスポジションによりゲノムの新たな部位に組込まれる。我々はC3H/He近交系マウスの骨髄腫瘍細胞の発生過程において、H型LTRを所有するIAP elementによるゲノム異常が頻発することを明らかにしてきた。このH-LTR型にはU3領域の転写調節部位に特徴的配列があり、5ﾕ-LTRにおける造血細胞に特異的な転写促進がこの事象の一因であると考えられる。しかし、レトロトランスポジションには転写・逆転写・組込みという異なる分子機構を含み、逆転写以降の過程の当該事象に対する寄与については全く不明である。
　骨髄細胞の腫瘍化過程においてレトロトランスポジションの発生に寄与するIAP elementの特徴をより詳細に明らかにするために、放射線で誘発した骨髄性白血病マウス約100匹より分離した初代白血病細胞から、腫瘍に特有のIAP elementの組込み部位を同定してその塩基配列を明らかにした。これらのIAP elementはU3領域の転写調節部位の塩基配列のみならず、R領域のユニット構造にも共通性が認められた。R領域はIAP vRNAから完全型cDNAへの逆転写に主要な役割を持つ反復配列を含むことから、異なるマウス個体の骨髄腫瘍発生過程においてIAP elementの逆転写にも共通性のあることが示された。また、当該ユニット構造はgermline IAPには見出し難いことから、生殖細胞で発生するものとは異なるIAPレトロトランスポジション機構が骨髄細胞の腫瘍化過程で活性化していることが示唆された。, 第26回日本分子生物学会年会},
 title = {マウス骨髄性白血病細胞においてレトロトランスポジションしたIAP elementのLTR-R領域の構造的特徴},
 year = {2003}
}