@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067573, author = {竹下, 啓蔵 and 藤井, 香織 and 安西, 和紀 and 小澤, 俊彦 and 竹下 啓蔵 and 藤井 香織 and 安西 和紀 and 小澤 俊彦}, month = {Oct}, note = {電離放射線は水分子を励起または電離により分解しヒドロキシルラジカル(.OH)を生じさせることが知られている。生体内においてこれにより生じた .OHは放射線障害の引き金となるものと考えられている。放射線の組織障害メカニズムの解明や防護剤評価には、生体で .OHの生成を測定することが必要であるが、これまでにこれに関する報告はほとんどない。今回我々はMasonら(PNAS 88, 8440-8444, 1991)の用いたin vivoスピントラップ-ex vivo ESR測定により・OH生成を評価した。すなわち、in vivoで・OHをジメチルスルフォキシド(DMSO)と反応させて生じたメチルラジカルをPBNでスピントラップし、胆汁中に排泄されるPBNラジカル付加体をESRにより測定する。 ラットに麻酔下PBNのDMSO溶液を腹腔内投与し、試験管内でのラジカル生成を防止するためにあらかじめキレート剤溶液を入れた試験管に胆汁を集め、この状態で肝部位にX-線を照射した。X-線照射中に集められた胆汁中にはラジカル付加体の6本線のESRシグナルが検出され、そのシグナル強度はX線照射の線量に依存した。ラジカル付加体の増加は約20 Gy以上で認められた。このシグナルの超微細分裂定数(aN =1.61 mT、aH=0.33 mT)はin vitroでDMSO存在下 ・OH発生系で生じさせたメチルラジカルのPBN付加体のものとほぼ一致し、12C(I=0)を13C(I=1/2)に置換したDMSOを用いるとさらに13Cの超微細分裂が現れた。さらに、PBNのラジカル付加体のシグナルはメチルガレートをあらかじめラットに投与しておくと検出されず、in vitroではメチルガレートは ・OHを消去するがメチルラジカルやPBNのラジカル付加体は消去しなかった。これらのことから、X-線照射時に胆汁中に現れたPBNのラジカル付加体は ・OH依存的にDMSOから生じたメチルラジカルのPBN付加体であることが確認された。今後この方法を放射線防護剤のin vivo における ・OH消去活性評価などに利用できるものと期待される。, 日本過酸化脂質・フリーラジカル学会 第27回大会}, title = {X-線照射で生成されるヒドロキシルラジカルの生体内スピントラップによる評価生体内スピントラップによる評価}, year = {2003} }