@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067554, author = {笠井, 清美 and 辻田, 瑛那 and 国府田, 法江 and 大内, 弘美 and 早田, 勇 and 笠井 清美 and 辻田 瑛那 and 国府田 法江 and 大内 弘美 and 早田 勇}, month = {Oct}, note = {我々は、重粒子線照射では、G2期停止効果がX線よりも強く現れることを示してきた。今回は、炭素線および珪素イオン線照射による細胞周期チェックポイント関連タンパク誘導について調べた。 【材料と方法】ヒト正常繊維芽細胞NB1RGBにX線もしくは放医研HIMACにより加速した炭素線(75 keV/um)、珪素イオン線(250 keV/um)、鉄イオン線(200 および440 keV/um)を照射した。細胞動態は細胞をエタノール固定した後、フローサイトメーター(XL-II, Beckman Coulter)を用いて解析した。サイクリンB1およびp21の誘導は、それぞれの抗体に反応させ、FITC標識し、プロピジウムイオダイドによるDNA染色と併用して、フローサイトメーターにより検出した。 【結果と考察】X線、炭素線、珪素イオン線、鉄イオン線照射後にヒト繊維芽細胞NB1RGBにG1およびG2停止が観察された。特にG2/M期では非照射では10%程度であるものが照射後10数時間まで30から50%程度がG2/M期に集積した。X線ではその後集積が解消したが、LETの高い珪素イオン線、鉄イオン線では30時間以上にわたる長時間の停止が観察された。その後、細胞はM期を経てG1期へ流入し、増殖を停止した。  サイクリンB1はG2/M期に発現し、照射によりその発現は増加した。サイクリンB1発現細胞の割合はSi線照射後に増加し、8から10時間で最大となった後に減少した。サイクリンB1は細胞周期のG2期からM期への進行に関与するタンパクであり、さらにG1 期へ進むためには分解される必要がある。従って、照射後のサイクリンB1の動態は照射によるG2/M期への細胞集積とその減少に対応すると考えられる。2Gyと10Gy照射3時間後では発現に差はなかった。p21は、X線Si線ともに照射後1時間では発現は見られず、3時間以降で発現していた。P21はG1期とG2期の両方で発現した。, 日本放射線影響学会第46回大会}, title = {重粒子線照射による細胞周期停止とチェックポイント関連タンパク}, year = {2003} }