@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067535, author = {佐藤, 宏 and 久保田, 善久 and 高橋, 千太郎 and 佐藤 宏 and 久保田 善久 and 高橋 千太郎}, month = {Oct}, note = {γ線により誘発されたDNA二重鎖切断(dsb)の修復がアンチモンにより阻害されることはすでに報告したが、アンチモンがDNA損傷を誘発するか否かについては明かな答えが得られていない。またアンチモンがradical inducerであるという明らかな証拠はなく、アンチモンの毒性とDNA損傷との関連性についても不明な点が多い。以上の点を明らかにする目的で細胞内radical scavengerであるGSHを枯渇させた状態でのアンチモンの細胞増殖能、DNA-dsb誘発およびγ線誘発DNA-dsbの修復に対する影響を検討した。Chinese hamsterの卵巣由来のCHO細胞およびButhionine sulfoximine (BSO) 0.1mMで18時間処理したGSH枯渇細胞をアンチモンに2時間30分暴露した後、増殖能をコロニー形成法により求めた。細胞内GSHの枯渇によりアンチモンの毒性は約10倍増強されたが、BSOの除去により比較的早い時間にGSHの枯渇状態から回復した。一方、[14C]チミジンで標識した細胞をアンチモンを含む培地で2時間培養した後137Cs-γ線40Gy照射によりDNA-dsbを誘発させ、照射直後と30分培養後のDNA-dsb量をパルスフィールド電気泳動法により求めた。GSH枯渇細胞では、増殖能に与える影響が正常細胞より少ない濃度でDNA-dsbの修復が完全に阻害された。また、GSH枯渇細胞にγ線を照射した場合の増殖能は線量に依存して低下したが、正常細胞と違いは見られなかった。以上の結果より、アンチモンにより生じるradicalはGSHにより消去されるが、γ線により生じるradicalはGSHの影響を受けないことから種類の異なるラジカルが生じた可能性が示唆された。, 第46回大会}, title = {アンチモンによるDNA損傷および放射線誘発DNA-dsbの修復阻害}, year = {2003} }