@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067512, author = {岡田, 真希 and 斎藤, 志織 and 岡安, 隆一 and 岡田 真希 and 斎藤 志織 and 岡安 隆一}, month = {Oct}, note = {【目的】電離放射線による影響であるDNA二重鎖切断(DNA double strand break:DNA DSB)は最も破壊的であり、DSBが正しく修復されないと,細胞死、発癌等深刻な生物効果に導かれる。DSBを検知する方法として未成熟染色体凝縮法(PCC)、特に細胞融合により染色体切断を見るG1-type PCCがあるが、この技法では37℃でのインキュベーションが不可欠で、その際に修復が起こるため、DSBの検出感度を低下させている。今回、我々はDSB修復阻害剤を用いてG1-type PCCの検出感度の改良を検討した。 【方法】G0/G1期の正常ヒト線維芽細胞(HFLIII)を修復の起こらない低温下でX線(0、0.5、1、2Gy)を照射し、これらの細胞とあらかじめ作成,凍結されたM期のHeLa細胞とを、Hemagglutinating virus of Japan envelop(HVJ-E)で融合、PCCを誘発させた。インキュベーション直前にDSB修復阻害剤であるWortmannin(WM:20μM)を添加した。(control群には添加しない)1時間インキュベーションした後、慣習的なcytogenetics技法により固定し、ギムサ染色し観察した。 【結果および考察】WM添加により、添加しない場合に比べてDSBによって生じる過剰染色体fragmentsが一細胞あたり2倍以上になり、高感度のX線線量カーブが得られた。これは、WMを添加することによりインキュベーション時における修復が阻害され、DSBが高感度で検知されたと考えられる。またかなりの低線量でも十分なDSBが検知されたため、0.5Gyあるいはそれ以下の線量被ばくにおける染色体の修復過程を同様のPCC法で解析することも可能であった。今後、同様の実験をCHO細胞や、非相同末端結合(NHEJ)欠損細胞等に応用することも検討しており、低線量によるDSB研究に寄与すると考えられる。, 第46回大会}, title = {DSB修復阻害剤を用いた高感度(G1-type)PCC法について}, year = {2003} }