@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067486, author = {柿沼, 志津子 and 久保, 歩 and 甘崎, 佳子 and 野島, 久美恵 and 物部, 真奈美 and 馬嶋, 秀行 and 今岡, 達彦 and 西村, まゆみ and 島田, 義也 and 柿沼 志津子 and 久保 歩 and 甘崎 佳子 and 野島 久美恵 and 物部 真奈美 and 馬嶋 秀行 and 今岡 達彦 and 西村 まゆみ and 島田 義也}, month = {Oct}, note = {宇宙での長期滞在において、発がんは特に関心が高いが、高LET放射線による発がん研究のデータは、まだ十分に蓄積されたとは言いがたい。そこで本研究では、マウスT細胞白血病モデル(胸腺リンパ腫)を用い、重粒子線誘発胸腺リンパ腫とX線誘発胸腺リンパ腫の発生メカニズムの違いを明らかにすることを目的とした。  5週齢のB6C3F1(雌)マウスにに290MeV炭素線(LET60keV/mm)(1.6Gy)を1週間おきに4回分割照射後、飼育し発生した胸腺リンパ腫について解析した。発生した胸腺リンパ腫からDNAを調整しPCR法でゲノムワイドにゲノムヘテロ接合性 (LOH)検索を行った。  炭素線およびX線誘発胸腺リンパ腫は、発生率(68.4%、76.3%)、潜伏期間(216.8±8.4日、218.9±7.9日)、発生時におけるマウスの体重(22.2±0.14g、24.5±0.44g)では大きな差は見られなかったが、胸腺リンパ腫の重さは、炭素線では250.3±17.5mg、X線では486.1±36.0mgであり炭素線誘発胸腺リンパ腫の方が有為に小さいことが明らかになった(p<0.01)。FACS解析では、発生した胸腺リンパ腫は分化型で、CD3の発現、CD4、CD8の比率、TL2の発現において炭素線誘発胸腺リンパ腫とX線誘発胸腺リンパ腫の間に差はなかった。また、LOH解析の結果、X線誘発および炭素線誘発胸腺リンパ腫とも第4、11、19番染色体でLOHの頻度が高いが第12番染色体においてはX線誘発胸腺リンパ腫の方がLOHの頻度が高い点で異なっていた。以上の結果は、炭素線とX線では発生した胸腺リンパ腫のphenotypeは基本的に類似しているが、LOH高頻度領域の分布に差があることから、胸腺リンパ腫発生メカニズムに一部違いがあることが示唆された。, 日本宇宙生物科学会第17回大会}, title = {重粒子線誘発マウス胸腺リンパ腫のゲノムヘテロ接合性}, year = {2003} }