@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067393, author = {内堀, 幸夫 and ベントン, エリック and Moeller, James and Bendrick, G and 内堀 幸夫}, month = {Jun}, note = {NASA ドライデン航空研究センターの科学調査用高々度航空機ER-2にポータブルSi半導体スペクトロメータ(Liulin-4J)を設置し、高度約20kmの高々度における宇宙放射線環境をリアルタイムに計測している。 ドライデン航空研究センターでは、航空機による環境測定などの科学研究のために、さまざまな航空機を運用している。ER-2もそのような航空機の一つであるが、高度約21kmまでの高々度を音速を越える速度で飛行することができる唯一の航空機である。ER-2は、ちょうど約20kmにあるフォッツァーマキシマムあたりを飛行することになり、ER-2飛行士の放射線被ばく線量が無視できないと推測される。このため、NASA、Eril Research Inc.および放医研の共同研究で、ER-2内における宇宙放射線被ばく線量測定実験が行われている。 Liulin-4Jは、2cm2(0.3mm厚)の有効面積を持つシリコン半導体検出器、バッテリーおよび電子回路を内蔵し、単位時間(10秒から300秒)ごとのLET分布を測定しメモリに保存している。内蔵のバッテリーおよびメモリ容量は、約5日間連続してデータの取得を可能にしている。Liulin-4Jは、9.4 cm  6.3 cm  2.7 cm、220gと小型のスペクトロメータであり、宇宙飛行士の個人線量を測定するために、ブルガリア太陽地球影響研究所で開発された。このLiulin-4JをER-2のコクピットの椅子の脇に設置し、一週間ごとにデータをPCで読み出し、バッテリーを交換している。 約2年間の観測で、約30フライトのデータを取得し、解析を行った。各フライトはそのフライトごとの目的のために、さまざまな航路、高度をとっているが、いくつかのフライトを比較することで、高度による線量の変化、緯度による線量の変化などが明らかになった。これらのデータを航空機環境での放射線被ばく量推定のための計算コード、CARI-6およびEPCARDによる被ばく線量計算値と比較した。 これらの研究により、将来の導入が検討されている高々度、超音速旅客機における放射線被ばく量の推定のための計算コードの正当性が評価できると考える。, 第37回研究発表会}, title = {高々度航空機ER-2による放射線リアルタイム計測}, year = {2003} }