@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067392, author = {山田, 裕 and 小木曽, 洋一 and 榎本, 宏子 and 石榑, 信人 and 山田 裕 and 小木曽 洋一 and 榎本 宏子 and 石榑 信人}, month = {Jun}, note = {【目的】プルトニウム等のアルファ放射核種から放出されるアルファ粒子の組織中の飛程は数十umであり、細胞の種類にもよるがせいぜい3〜5個分の厚さにしかならない。しかし、この限局された深さにある標的細胞に対して高エネルギーが付与され、照射を受けた細胞は、細胞死や遺伝子突然変異等のような影響を現す。個体レベルでのアルファ核種による内部被ばくの晩発影響のうち主なものは発がんであり、それに基づく個体死である。この場合の個体における線量評価は、微小局所での線量を直接測定できないために、組織中の放射能を計測し、それに基づいた計算により行われている。 一方、培養細胞に対するインビトロのアルファ線照射実験では、ポリエステル薄膜上に単層培養された細胞に、フルエンスとエネルギーが予め求められており、放射方向が一定角度内に収まるようにコリメートされたアルファ粒子を照射して行われるので、細胞レベルでの線量評価を行うことができるが、このとき線量評価に寄与する要因として細胞の厚さや面積がある。 細胞の厚さの測定について従来は、培養細胞を固定後、縦方向の薄切標本を作製し、顕微鏡により細胞断面の厚さの測定が行われてきたが、固定・染色処理により細胞が収縮するため、生細胞での正確な厚さを測定することは困難であった。今回、培養細胞を蛍光物質により生きたままの状態で染色し、共焦点レーザー顕微鏡を用いて細胞の厚さを測定したので、その方法について報告する。 【方法・結果】Sprague Dawleyラット新生仔肺より確立された肺胞上皮細胞株(SV40T2)を用いた。アルファ線照射用に底部が厚さ4オmのポリエステル膜よりなる培養皿を用い、細胞を10%ウシ胎児血清を含むDMEM培地で24〜48時間培養して膜上に付着させ、0.01%の濃度になるようにアクリジンオレンジを添加して細胞を蛍光染色した。倒立型レーザー共焦点顕微鏡(Nikon:油浸対物レンズ使用)により深さ方向に対して0.2オm毎に位置を変えて連続断面像を撮影し、画像処理ソフト、VoxBlast (VayTek, Inc.)にて3次元像を再構築した。油浸用オイルの屈折率の関係から、深さ方向の見かけの距離が実際の距離と変わるので、既知サイズ(直径10オm)のフローサイトメーター用のキャリブレーション蛍光マーカービーズ(Beckman Coulter)を測定することにより補正を行った。その結果、細胞核については、かなり平らな形状をしており、平均の厚さが3.5 ± 0.8 um、平均面積が168 ± 40 um2であることがわかった。 【結論】共焦点レーザー顕微鏡、画像処理ソフト及び蛍光染色を組み合わせることにより、簡便かつ非侵襲的に、アルファ線照射時における培養細胞の形態を計測することができた。, 日本保健物理学会第37回研究発表会}, title = {アルファ線インビトロ照射における培養細胞の3次元形態計測}, year = {2003} }