@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067388, author = {野島, 久美恵 and 劉, 翠華 and 野島 久美恵 and 劉 翠華}, month = {May}, note = {目的)放射線医学総合研究所では、平成5年6月より炭素線による脳腫瘍などの癌治 療を行っている。炭素線など重粒子線による癌治療の特徴は、腫瘍局所のみへ放射線 照射ができること、X線などの光子線や陽子線に比べてその生物効果が高いことによ り用いる放射線の線量を少なくすることができることである。本研究は腫瘍治療に用 いる炭素線が正常神経組織に及ぼす効果を測定する目的で、ラットの頸椎照射による 脊椎神経の組織障害とそれに伴う上下肢麻痺の発症率と放射線の線量の関係について 検討を行った。材料と方法)F344ラット雌8週令(体重約180g)を使用、放 射線は放射線医学総合研究所HIMAC290MeV/u炭素線で深さ6cmに同じ生物 効果を持たせるために設計したSOBPビームを用いた。照射部位は第1頸椎から第5頸 椎までの2cmとした。照射後経過観察とともに週に1回体重測定を行った。上下肢 に麻痺が観察され体重が激減したら速やかにネンブタールで麻酔し環流固定後頸椎組 織を採取し組織標本を作製した。頸椎麻痺の発症率の線量効果関係から50%発症率 を求めた。照射部位の組織障害と上下肢麻痺の関係について検討した。結果)ラット に頸椎照射を行うと照射後約15週から20週の間に放射線の線量に応じて上下肢に 麻痺が認められ障害の度合いにより1週間以内に餓死する。治療用炭素線による上下 肢麻痺の50%発症率は15.5Gyであった。X線では、20.5Gyであるので、 X線に対する炭素線のRBE(Relative Biological Effect)は、1.32であった。 頸椎照射部位にX線照射と同様に脊髄白質壊死が認められその発現部位と、上肢、下 肢の麻痺の発症部位との相関関係が認められることから、上下肢の機能障害は放射線 による脊椎神経組織障害によるものであると考えられる。, 第44回日本神経病理学会総会学術研究会}, title = {炭素線照射による脊髄神経機能障害}, year = {2003} }