@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067387, author = {中川, 秀彦 and 駒井, 信子 and 田草川, 光子 and 伊古田, 暢夫 and 小澤, 俊彦 and 中川 秀彦 and 駒井 信子 and 田草川 光子 and 伊古田 暢夫 and 小澤 俊彦}, month = {May}, note = {目的:パーオキシナイトライトは一酸化窒素とスーパーオキシドから生ずる活性窒素種で、酸化的ストレスとして作用し細胞死を誘発する。パーオキシナイトライトは蛋白質チロシン残基をニトロ化修飾することも知られている。パーオキシナイトライトによる蛋白質ニトロ化反応が細胞に及ぼす影響をアポトーシス機構に着目して検討した。 方法:ラットグリオーマ細胞C6に持続的にパーオキシナイトライトを作用させ、生化学的アポトーシス指標であるカスパーゼ活性化を観察した。また蛋白質ニトロ化反応について観察した。さらに細胞質抽出液を用いて試験管内カスパーゼ活性化反応を行ない、ニトロ化修飾されたシトクロムcのカスパーゼ活性化能を検討した。パーオキシナイトライトを作用させたシトクロムcについて酵素的切断を行ない修飾部位について検討した。 結果:パーオキシナイトライトの持続的負荷によりC6細胞に細胞死が誘発されたが、このときカスパーゼ3及び9の活性化は観察されなかった。同条件下で蛋白質ニトロ化修飾反応について検討したところ、ニトロ化される蛋白質のうち1つはシトクロムcであった。パーオキシナイトライトを作用させてニトロ化修飾したシトクロムcを調製し、C6細胞質抽出液を用いて試験管内カスパーゼ活性化反応を行ったところ、パーオキシナイトライトを低濃度高頻度に作用させたチトクロムcを用いた場合カスパーゼ3活性化能が減弱していた。一方パーオキシナイトライトを高濃度単回作用させた場合はカスパーゼ活性化能に変化は見られなかった。パーオキシナイトライトを作用させたシトクロムcをペプチド断片に切断し修飾部位について検討したところTyr67を含むペプチド断片が修飾されていた。 考察:低濃度パーオキシナイトライトによる持続的負荷を受けたC6細胞ではカスパーゼ経路活性化を伴わない細胞死が誘導され、このときシトクロムcはニトロ化されていた。シトクロムcのTyr67が修飾された可能性が考えられた。低濃度条件でニトロ化されたシトクロムcはカスパーゼ活性化能が低下していた。低濃度のパーオキシナイトライトが持続的に作用するとニトロ化修飾によってシトクロムcを介するアポトーシス経路の活性化が抑制されると考えられた。, 第3回日本NO学会年会}, title = {持続的パーオキシナイトライト曝露によるシトクロムcニトロ化修飾とラットグリオーマ細胞におけるカスパーゼ活性化能の抑制}, year = {2003} }