@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067382, author = {中川, 秀彦 and 伊古田, 暢夫 and 盛武, 敬 and 坪井, 康次 and 小澤, 俊彦 and 中川 秀彦 and 伊古田 暢夫 and 盛武 敬 and 坪井 康次 and 小澤 俊彦}, month = {May}, note = {膠着性培養細胞からの活性酸素種生成を培養状態のまま測定する手法を開発し、ヒトグリオーマ細胞U87を用いて一酸化窒素及びスーパーオキシドの産生能を解析した。まず膠着性培養細胞を浮遊化することなくESR測定を可能とする新規なESR測定用セルを開発した。これによりトリプシン処理等による細胞浮遊化時のストレス負荷を軽減し、より培養状態に近い条件でのESR測定を可能とした。一酸化窒素の検出は、一酸化窒素スピントラップ剤、DTCS(N-dithiocarbamatesarcosine) 鉄錯体およびMGD (N-methyl-D-glucaminedithiocarbamate) 鉄錯体を用い、スピントラップ法によりNO付加体の蓄積を経時的に測定することにより行った。スーパーオキシドの検出は、2,2,6,6-tetramethyl-4-hydroxy-1-piperidinyloxy (TEMPOL)の、スーパーオキシドに依存したシグナル強度の減少を測定することにより行った。TEMPOL大過剰存在下、TEMPOLシグナル強度の減少は擬一次反応で進行し、SODとカタラーゼの添加によって抑制される反応の反応速度からスーパーオキシド生成量を計算した。
ヒトグリオーマ細胞U87のリポポリサッカライドとインターフェロンγの24時間処理刺激により、スーパーオキシド産生の増加が観察された。一方、一酸化窒素は刺激時、非刺激時ともに微弱なシグナルのみ観察され、増加は認められなかった。培養液中のnitrite及びnitrate量の測定において一酸化窒素合成酵素阻害剤L-NMMAによってnitrite及びnitrate量の減少が観察されたことによりU87細胞からの一酸化窒素生成は確認されたが、リポポリサッカライド・インターフェロンγ刺激時には増加は認められず、ESR測定の結果と一致した。C6グリオーマ細胞などいくつかの悪性グリオーマ細胞種においてはスーパーオキシドが優位に産生されることが知られており、悪性グリオーマ腫由来であるU87細胞においても同様の傾向が確認された。, 第1回日本NO学会学術集会}, title = {膠着性細胞用新規ESRセルを用いた細胞内一酸化窒素・スーパーオキシド産生能の解析}, year = {2001} }